消防士を目指していると、

「消防士はコネがあれば採用される」
「親や親戚が消防士なら有利になる」
「地方の消防本部はコネ採用がある」

といった話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

私自身、東京消防庁の採用試験を受験して合格し、実際に消防士として勤務した経験があります。

その経験から先に結論を言うと、「コネがあれば消防士になれる」と考えて受験するのはおすすめしません。

消防士になるためには、筆記試験や適性検査、体力試験、面接など、それぞれの消防本部が定める採用試験を突破する必要があります。

一方で、私自身も消防の世界にいたときに「地方ではコネがあるんじゃないか」といった話を耳にしたことはあります。

では、本当に消防士の採用にコネは存在するのでしょうか。

この記事では、元東京消防庁消防士の経験をもとに、

  • 消防士にコネ採用はあるのか
  • 親が消防士なら有利なのか
  • 地方消防ではコネがあるのか
  • 消防団経験者は有利なのか
  • コネよりも重要な採用試験対策

について解説します。

※採用制度や選考方法は消防本部・自治体・年度によって異なります。受験時は必ず志望する消防本部の最新の採用案内を確認してください。


消防士はコネで合格できる?

結論からいうと、「コネさえあれば消防士になれる」と考えるべきではありません。

消防士は地方公務員であり、各自治体・消防本部が実施する採用試験を受験して合格する必要があります。

私が受験した東京消防庁でも、筆記試験や体力検査、面接などの選考を受けました。

実際、東京消防庁では採用試験の問題や正答なども公表されています。

そのため、

「知り合いに消防士がいるから筆記試験が悪くても合格できる」

「親が消防士だから試験を受ければ採用される」

というような考え方はしない方がいいでしょう。

少なくとも私は、コネではなく普通に採用試験を受験して東京消防庁に入りました。


消防士に「コネ採用がある」と言われる理由

では、なぜ消防士には昔から「コネ採用がある」と言われるのでしょうか。

消防は地域とのつながりが強い職業です。

特に地域によっては、

  • 親が消防士
  • 親戚が消防関係者
  • 消防団に所属している
  • 家族が自治体関係者
  • 地元の消防士と昔から知り合い

という受験者も珍しくありません。

そのため、誰かが合格した際に、

「親も消防士だから受かったんじゃないか」

「知り合いが消防にいるから有利だったんじゃないか」

という話につながりやすいのだと思います。

ただし、「消防関係者の家族が合格した」ことと「コネによって合格した」ことは全く別の話です。

根拠がない状態でコネ採用だったと断定することはできません。


親が消防士なら採用試験で有利になる?

これも気になる人が多いと思います。

親が消防士だからといって、それだけで採用試験に合格できるわけではありません。

ただ、消防士の親を持つ人には別の意味でメリットがあるとは思います。

たとえば、

消防の仕事内容を小さい頃から知っている

消防士になるために必要なことを理解している

採用試験対策を早く始められる

面接でも具体的に志望動機を話せる

というケースです。

これは「コネ」ではなく、消防士という仕事について得られる情報量の差です。

身近に消防士がいる人は、仕事内容や勤務体系、消防学校、採用試験などについて質問できます。

その結果として、他の受験生より準備しやすい可能性はあります。


地方の消防本部ならコネ採用はある?

私自身、消防士だった当時に、

「地方の消防はコネがある」

といった話を聞いたことはあります。

しかし、私は全国の消防本部の採用過程を確認できる立場ではありません。

そのため、「地方消防ではコネ採用が行われている」と断定することはできません。

ここは、噂と事実を分けて考える必要があります。

採用人数が数人程度の消防本部では、受験者と現役消防士が知り合いだったり、家族や親戚が消防関係者だったりするケースもあるでしょう。

だからといって、それだけを理由に「コネで合格した」と判断することはできません。

これから消防士を目指す人は、真偽を確認できない噂を気にするより、

「自分が採用試験で合格できる点数・評価を取る」

ことに集中する方がはるかに重要です。


消防団に入っていると消防士採用で有利?

消防団員として活動している経験は、消防士を目指すうえでプラスになる部分があります。

ただし、

「消防団員=消防士採用試験で合格できる」

という意味ではありません。

消防団活動を通じて、

  • 地域防災について学んだ
  • 火災予防の重要性を知った
  • 消防士になりたい気持ちが強くなった
  • 地域住民と関わる経験をした

など、具体的な経験があれば面接で自分の言葉として話す材料にはなります。

重要なのは「消防団に所属している」という肩書そのものではなく、そこで何を経験し、なぜ消防士になりたいと思ったのかを説明できることです。


消防士採用試験はコネより試験対策が重要

これから消防士を目指す人に一番伝えたいのはここです。

コネがあるかどうかを心配する時間があるなら、採用試験対策をした方がいいです。

消防士採用試験では、自治体によって違いはありますが、筆記・適性・体力・面接など複数の選考があります。

私自身も東京消防庁を受験しましたが、採用試験を突破するために勉強しました。

特に消防士を目指す人は、

筆記試験だけできればいいわけでもなく、体力だけあればいいわけでもありません。

筆記、体力、面接をバランスよく準備することが重要です。

関連記事として、

「消防士の体力試験はどれくらい?種目・目安・対策を元東京消防庁消防士が解説」

の記事も内部リンクしてください。


消防士の面接では「なぜ消防士になりたいのか」が重要

消防士を目指すなら、面接対策も軽視できません。

「安定しているから」

「公務員だから」

だけではなく、

なぜ消防士なのか。
なぜその消防本部なのか。
消防士になって何をしたいのか。

を自分の経験と結び付けて話せるようにしておきましょう。

特に、親や親戚に消防士がいる人は、

「親が消防士だから自分も消防士になりたい」

だけで終わらせないことが重要です。

親の姿を見て何を感じたのか、どんな消防士になりたいと思ったのかまで掘り下げると、自分自身の志望動機になります。


消防士を目指すならコネの噂に振り回されなくていい

消防士を目指して一生懸命勉強していると、

「結局コネがある人が受かるんじゃないか」

という話を聞いて、不安になることもあると思います。

しかし、確認できない噂を考え続けても採用試験の点数は上がりません。

私自身、東京消防庁にコネがあったわけではありません。

それでも採用試験を受験し、東京消防庁の消防士になることができました。

だからこそ受験生には、

「コネがないから無理」と最初から諦めてほしくありません。

筆記試験を勉強する。
体力をつける。
面接対策をする。

自分で変えられる部分に集中してください。


消防士になった後に「自分には合わない」と感じることもある

そして、消防士になることだけをゴールにする必要もありません。

実際に消防士になってから、

「想像していた仕事と違った」

「消防学校が想像以上に厳しい」

「別の仕事に挑戦したくなった」

と感じる人もいます。

私自身も東京消防庁を退職し、別のキャリアを歩んだ一人です。

消防士になることも一つの選択ですし、消防士になった後に別の人生を選ぶことも一つの選択です。

もし消防学校や消防士の仕事について悩んでいる方は、

「消防学校を辞める人の割合は?元消防士が実体験と辞める理由を解説」

も参考にしてください。

ここから将来的に「消防士から転職」の収益記事へ内部リンクをつなげます。


よくある質問

消防士はコネがないと合格できませんか?

いいえ。「コネがないから消防士になれない」と考える必要はありません。

各消防本部の採用試験に向けて、筆記・体力・面接などの対策を進めることが重要です。

親が消防士だと有利ですか?

親が消防士というだけで合格できるわけではありません。

ただし、消防の仕事内容や採用試験について身近な人から情報を得られるという意味では、準備しやすい部分はあるでしょう。

地方消防はコネ採用が多いですか?

そのような話を耳にすることはありますが、全国の地方消防本部でコネ採用が行われていると断定できる根拠はありません。

噂だけで判断せず、志望する自治体が公表している採用試験情報を確認しましょう。

消防団に入れば消防士になりやすいですか?

消防団に所属しているだけで採用が決まるわけではありません。

ただ、消防団で得た経験を志望動機や面接で具体的に説明できれば、自分自身を伝える材料にはなります。


まとめ|消防士を目指すならコネより自分の実力を伸ばそう

消防士の採用について「コネがある」という話を聞くことはあります。

しかし、これから消防士を目指す受験生が、

「自分にはコネがないから無理だ」

と諦める必要はありません。

私自身も採用試験を受験して東京消防庁に入りました。

消防士を目指すなら、

筆記試験
体力試験
面接試験

を一つずつ対策していきましょう。

そして消防士になった後も、人生にはさまざまな選択肢があります。

消防士になることが夢なら、まずは合格するために今できることを積み重ねてください。

 

消防士を目指している方へ
消防士採用試験では、筆記・体力・面接をバランスよく対策することが重要です。
→ 消防士の体力試験についてはこちら
消防士の体力試験はどれくらい?種目・目安・対策を元東京消防庁消防士が解説|はらちゃんブログ
→ 消防学校を卒業できない人はいる?
半年間の消防学校を卒業できない人がいる!(消防士の卵)|はらちゃんブログ

すでに消防士として働いていて転職を考えている方へ
私自身も東京消防庁を退職し、別のキャリアへ進みました。
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