25歳で消防士から飲食業界へ転職した実話|3社内定・店長・独立までの道
「消防士を辞めて民間企業へ転職しても通用する?」
「安定した公務員を辞めて飲食業界へ行くのは無謀?」
「消防士から独立・起業した人のリアルな経験を知りたい」
私は25歳のときに東京消防庁を退職し、未経験から飲食業界へ転職しました。
転職活動では3社を受け、ありがたいことに3社すべてから採用通知をいただきました。
その中から私が選んだのは、安定した大手企業ではなく、成長途中のベンチャー企業。
入社して約3か月後には大型店舗の店長を任され、その後、一緒に店を立ち上げる仲間と出会い、最終的には自分たちで飲食店を開業しました。
今振り返ると、
消防士
↓
飲食業界
↓
店長
↓
独立
という、かなり大きなキャリアチェンジだったと思います。
ただし、
「消防士を辞めて本当によかった!」
「みんなも公務員を辞めて起業しよう!」
という話をしたいわけではありません。
むしろ今だからこそ、
もっと準備しておけばよかったこと
消防士を辞めて初めて分かったこと
もあります。
この記事では、25歳で東京消防庁を辞めて飲食業界へ転職し、独立するまでの実体験をそのまま紹介します。
結論|消防士から飲食業界への転職はできる。ただし「目的」がかなり重要
私自身の経験から言えば、
消防士から未経験で飲食業界へ転職することは可能でした。
しかも私の場合は、転職活動で3社を受け、3社すべてから採用通知をいただきました。
ただし、
「消防士なら転職で絶対に有利」
という意味ではありません。
私が転職活動で特に重要だったと思うのは、
なぜ安定した消防士を辞めるのか
を説明できたことです。
企業側からすれば当然ですよね。
せっかく東京消防庁に合格し、公務員として働いている人が、
「なぜ辞めるの?」
と思います。
ここへ明確に答えられなければ、
「嫌なことがあったら、うちの会社もすぐ辞めるのでは?」
と思われても不思議ではありません。
消防士から転職を考えている人は、まずこちらの記事も読んでみてください。
消防士から転職したい人へ|元東京消防庁消防士が転職先・辞めた後のリアルを解説
私が25歳で東京消防庁を辞めた理由
私は消防士という仕事が嫌いだったから辞めたわけではありません。
消防士には、
人命救助というやりがいがある。
安定した給与がある。
福利厚生がある。
社会的信用もある。
今振り返っても、かなり恵まれていた部分があります。
それでも当時の私は、
「自分で飲食店を経営したい」
という目標を持っていました。
そして、
「このまま消防士を続けていたら、その夢には近づかない」
と考えました。
そこで25歳で東京消防庁を退職し、飲食業界へ転職することを決断しました。
今なら、
消防士を続けながら準備する。
副業や資格を調べる。
転職市場を見る。
資金計画を立てる。
など、もう少し慎重に動くと思います。
でも当時の私は、
飲食店を経営する
という目標に向かって、かなり一直線でした。
消防士を辞めるとき、一番大変だったのは周囲への説明
意外かもしれませんが、
転職活動そのものより、
消防士を辞めることを周囲へ伝える方が精神的には大変でした。
東京消防庁という安定した仕事を辞めるわけです。
当然、
「もったいない」
「どうして辞めるの?」
「消防士のままでいいじゃないか」
という反応もあります。
同期や家族には本音を話した
同期や家族には、
「飲食店を経営したい」
「自分にはやりたいことがある」
と話しました。
消防時代には、本当にいい同期や先輩にも恵まれました。
今でも消防士として過ごした時間は、自分にとって非常に大きな経験です。
当時は上司へ本当の退職理由を言えなかった
一方で、当時の私は上司には自分の将来について十分に本音を話せませんでした。
地元へ戻ることなどを理由として伝え、実際には飲食業界へ進むことをきちんと説明できなかった部分があります。
これは今振り返ると、少し後悔しています。
だから今なら、
必要以上に詳しくすべてを話す必要はなくても、退職理由について嘘を作る必要もない
と思います。
例えば、
「消防士として多くの経験をさせていただきましたが、以前から挑戦したいと考えていた業界があり、今後の人生を考えて転職を決断しました」
くらいでも十分です。
退職するときこそ、これまでお世話になった人への感謝を持って終わらせる方が、自分自身も気持ちよく次へ進めます。
消防士から飲食業界へ|転職活動では3社受けて3社内定
東京消防庁を辞めることを決めた私は、飲食企業への転職活動を始めました。
私が応募したのは、大きく分けると次の3タイプでした。
| 企業 | 特徴 |
|---|---|
| 大手飲食企業 | 安定した組織・制度 |
| 飲食ベンチャー | 若い会社・成長途中 |
| 多角経営する中小企業 | 飲食以外の事業も展開 |
私の場合は、3社とも採用通知をいただきました。
これは自慢したいわけではなく、
消防士として経験したことは、伝え方次第で民間企業の面接でも評価材料になる
ということを知ってほしいからです。
消防士の経験は民間企業でも使える
消防と飲食では、
一見すると全く違う仕事に見えます。
しかし実際に転職してみると、共通する能力もありました。
消防では、
チームで動く。
周囲を見る。
時間を守る。
安全を意識する。
指示を理解して行動する。
緊急時でも落ち着いて対応する。
住民や傷病者など、さまざまな人と接する。
という経験があります。
飲食店でも、
スタッフとのチームワーク。
お客様対応。
店舗運営。
トラブル対応。
スタッフ教育。
安全・衛生管理。
などが必要です。
だから、
「消防士しかやっていないから民間では何もできない」
と決めつける必要はありません。
ただし面接では、
消防用語をそのまま話すのではなく、民間企業にも伝わる言葉へ変換する
ことが重要です。
消防士から転職する前の準備についてはこちらで詳しく解説しています。
消防士から転職する前にやること7選|元東京消防庁消防士が退職前の準備を解説
なぜ大手ではなくベンチャー企業を選んだのか
3社から採用通知をいただきましたが、私が選んだのは、
飲食ベンチャー企業
でした。
給料。
福利厚生。
会社の知名度。
だけを考えれば、大手企業という選択肢もありました。
しかし、当時の私の目的は、
「飲食店を経営できる人間になること」
でした。
だから会社を選ぶ基準も、
「一番安定している会社」
ではなく、
どこへ行けば、独立に必要な経験を最も早く積めるか?
でした。
若い会社なら、
能力次第で店長を任せてもらえるかもしれない。
店舗運営だけでなく、幅広い仕事へ関われるかもしれない。
そう考えてベンチャー企業を選びました。
結果的に、この判断は私の目的には合っていました。
入社3か月で大型店舗の店長になった
入社して約3か月後。
私は店舗異動となり、大型店舗の店長を任されました。
かなり早いタイミングです。
当然、
嬉しい。
という気持ちもありました。
一方で、
人を管理する。
売上を見る。
スタッフを教育する。
店舗を回す。
問題へ対応する。
という責任が一気に増えました。
消防士時代とは、全く違う種類のプレッシャーです。
ただ、この経験によって、
「飲食店を経営するとはどういうことなのか」
を現場で学ぶことができました。
消防士から飲食業界へ転職して一番驚いたこと
私が特に驚いたのは、
働き方の違い
です。
私が働いた飲食店では、勤務時間が長く、週6日前後働く時期もありました。
これは飲食業界すべてがそうだという意味ではありません。
あくまで私が働いていた会社・当時の経験です。
東京消防庁時代には交替制勤務だったので、
消防とは全く違うリズムになりました。
消防士のときには当たり前だと思っていた、
休日。
福利厚生。
給与の安定。
公務員としての信用。
などについて、
辞めてから初めて「恵まれていたんだな」と感じた部分もあります。
だから、
「民間企業へ行けば消防より絶対楽」
とは考えない方がいいです。
業界・会社・職種によって働き方は全く違います。
【転職CTA①】辞める前に「消防以外の働き方」を確認する
消防士を辞めるかどうか迷っているなら、いきなり退職する必要はありません。
まず、
今の経験で応募できる企業。
民間企業の年収。
休日。
仕事内容。
必要な資格。
を確認してみてください。
消防と比較した結果、
「やっぱり消防士を続けよう」
となっても全く問題ありません。
消防を辞める前に、まず外の選択肢を知る
今の経験で応募できる仕事や、民間企業の給与・休日を確認してから判断しましょう。
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飲食業界への転職から独立へ
飲食企業で働いている中で、
その後、一緒に店を立ち上げることになる仲間と出会いました。
そして最終的に、
自分たちの飲食店を開業する
という、消防士時代から持っていた目標を実現しました。
25歳で消防士を辞めたときには、
まだ店もありません。
経営経験もありません。
飲食店の社員経験すらありませんでした。
そこから、
消防士を辞める。
↓
飲食企業へ転職。
↓
店長を経験。
↓
仲間と出会う。
↓
飲食店を開業。
と進んでいきました。
消防士から経営者になるまでのストーリーはこちらでも詳しく書いています。
「飲食店を開業する」のと「経営を続ける」のは別物
当時の私は、
自分の店を持つこと
を大きな目標にしていました。
実際、店を開業するという目標は達成しました。
でも経営を経験して分かったのは、
本当に難しいのは、店をオープンすることより継続すること
です。
商品を作れば終わりではありません。
売上。
原価。
人件費。
家賃。
採用。
教育。
集客。
リピーター。
資金繰り。
店舗オペレーション。
さまざまなことを考え続けなければいけません。
消防士時代には経験しなかった世界です。
だから今、
「消防士を辞めて飲食店を開きたい」
という人から相談されたら、
私は、
夢だからやめろ
とも、
絶対やった方がいい
とも言いません。
まず、
「店を持つことが目標なのか?」
「経営者として何年も続けたいのか?」
を考えてほしいです。
今の私なら、消防士を辞める前に5つ準備する
25歳の私は勢いがありました。
それ自体が悪かったとは思いません。
でも今なら、消防を辞める前に最低限次の5つは確認します。
① 転職後に何を身につけたいか
② 転職先でどこまで経験できるか
③ 給料・休日・福利厚生がどう変わるか
④ 独立するなら必要な資金はいくらか
⑤ 独立しなかった場合のキャリアもあるか
特に重要なのが、
「何のためにその会社へ転職するのか」
です。
私の場合は、
「独立するために店舗経営を学びたい」
という目的がありました。
だからベンチャー企業を選びました。
もし目的が、
「安定した飲食企業で長く働きたい」
なら、大手企業を選んだ方が合っていた可能性もあります。
正解は人によって違います。
昔の記事で「エンジニアがおすすめ」と書いていたことについて
この記事を最初に書いた頃、私は、
「今転職するならエンジニア」
という趣旨のことを書いていました。
これは今回のリライトでは削除します。
理由は、
時代によっておすすめ職種は変わるからです。
それ以上に、
「今流行っている業界は何?」
より、
自分は何をしたいのか。そのために、どんな経験が必要なのか。
で仕事を選ぶ方が大切だと思っています。
私自身、飲食業界を選んだ理由も、
「飲食業界が伸びているから」
ではありません。
将来、自分で飲食店を経営したかったから。
です。
消防士から飲食業界へ転職するときの退職理由はどう答える?
転職面接では、
かなり高い確率で気になる部分です。
「なぜ東京消防庁を辞めるの?」
と。
ここで、
「消防が嫌だからです」
「上司と合わなかったからです」
だけだと、次の会社も不安になるでしょう。
私なら現在は、
「東京消防庁では多くの経験をさせていただきました。一方で、以前から将来自分で店舗経営に挑戦したいという目標があります。そのため、若いうちに飲食業界の現場と店舗運営を経験したいと考え、転職を決断しました。」
のように、
消防への感謝+将来の目標+転職する理由
で説明します。
これは嘘をつくという意味ではありません。
自分の本当の転職理由を、
前向きに相手へ伝わる形に整理する
ということです。
消防士から飲食業界へ転職して後悔した?
私は、
転職したこと自体を後悔していません。
東京消防庁に残っていたらできなかった経験を、たくさんすることができました。
店長。
スタッフ教育。
店舗経営。
独立。
経営。
消防とは全く違う世界を経験できました。
一方で、
消防を辞めたからこそ、
消防士という仕事の良さ
にも気づきました。
だから、
「消防士を辞めてよかった」
だけでもありません。
消防士として働いた経験も、
消防を辞めた後の経験も、
両方が今につながっています。
【転職CTA②】消防士から転職するか迷っている方へ
一番避けてほしいのは、
他の仕事をほとんど知らない状態で、勢いだけで退職すること
です。
私は25歳で大きくキャリアを変えました。
結果として多くの経験ができましたが、
今なら先にもっと情報収集します。
消防士として働きながら、自分の市場価値と求人を確認する
消防経験を活かせる仕事、想定年収、休日、必要なスキルを確認してから次の一歩を決めましょう。
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消防士から飲食業界への転職についてよくある質問
消防士から未経験で飲食業界へ転職できますか?
私自身は25歳で東京消防庁を辞め、未経験から飲食業界へ転職しました。
転職活動では3社を受け、私の場合は3社すべてから採用通知をいただきました。
ただし、同じ結果になるとは限りません。
重要なのは、自分の消防経験を転職先でどう活かせるか、なぜその業界へ行きたいのかを説明できることです。
消防士の経歴は転職で評価されますか?
企業によります。
私自身の転職活動では、消防士としての経験を好意的に見てもらえたと感じています。
ただし「消防士」という肩書だけではなく、チームワーク、責任感、危機対応、対人能力などへ言語化することが重要です。
安定した消防士を辞めるのはもったいない?
もったいないと感じるかは、その人が何を求めているかによります。
安定・福利厚生・消防という仕事を重視するなら、続ける大きなメリットがあります。
一方、別の目標が明確なら転職も選択肢になります。
飲食店で独立するために飲食企業へ転職した方がいい?
私は実際に飲食企業へ転職し、店長を経験したことが独立へつながりました。
ただし独立方法は一つではありません。
自分に不足している経験が何なのかを考え、その経験を積める環境を選ぶことが重要だと思います。
消防士を辞める前に転職先を決めた方がいい?
特別な事情がなければ、私は在職中から情報収集を始めることをおすすめします。
退職前の準備はこちらにまとめています。
まとめ|25歳で消防士を辞めた経験から伝えたいこと
私は25歳で東京消防庁を辞めました。
その後、
飲食企業3社へ応募
↓
3社から採用通知
↓
飲食ベンチャー企業へ転職
↓
約3か月で大型店舗の店長
↓
仲間と飲食店を独立開業
という道を歩きました。
当時は、
「飲食店を経営したい」
という目標へ向かって一直線でした。
だからこそできたこともあります。
一方、
もっと転職市場を調べる。
お金を準備する。
将来のキャリアを考える。
という準備をしてもよかったと思っています。
消防士を辞めることが正解ではありません。
消防士を続けることが正解でもありません。
重要なのは、
「辞めたいから転職する」のではなく、「次に何を実現したいのか」を決めること。
です。
私の場合は、
自分で飲食店を経営する。
という目標がありました。
だから飲食企業へ入り、店長を経験し、独立まで進みました。
もし今、
消防士を辞めようか迷っているなら、
まず、
消防を続けた未来。
転職した未来。
両方を調べてください。
そのうえで、
自分が納得できる方を選ぶ。
私はそれが一番大切だと思います。
