マーケティング用語に
「プロダクトアウト」 、「マーケットイン」
という言葉があります。
◎ プロダクトアウト
「プロダクトアウト」とは、サービス提供側からの発想で、商品開発・生産・販売といった活動を行うこと。
要するに、 『良いものだから売れる!』
という視点で商品・サービスを作るのが「プロダクトアウト」
現在で言うと、スマートフォンです。
スマートフォン市場は拡大し、良い商品を提供すれば、売れる時代になっています。(プロダクトアウト)しかし、過去のスマートフォンの先駆けとして、世の中に登場したiphoneという商品は、マーケットインになります。
なぜならと言うと、スマートフォンが欲しいと言っている人は誰もいなかった。そんなものは誰も知らなかったが、スティーブ・ジョブズは今より便利な世界を創る為に、商品開発をして、世の中に浸透した「iphone」
ここでスティーブ・ジョブズの名言を紹介します。
“Stay hungry, stay foolish.”
直訳すると。「空腹であり、馬鹿になれ」
となりますが、僕はこのように解釈しています。
『現状に満足せずに、馬鹿みたいに突き詰めろ』
◎ マーケットイン
「マーケットイン」とは、買い手の立場に立って、買い手が必要とするものを
提供していこうとすることを指します。
要するに、『見込み客の悩み、課題を解決するためのものを売ろう!』
という視点で商品・サービスを作るのが「マーケットイン」になります。
僕は基本的に、この「マーケットイン」の思考で、商品やサービスについて考えて行くことが多いです。なぜなら、その方が人の役に立てるものを、作れる確率が高まるからです。人の役に立たないものを作ったところで、自己満足にしかなりません。
なので、常に
『これは見込み客の役に立つか?』
『これは見込み客の悩みや課題を、解決するものになっているか?』
『この商品、サービスを使うことで、見込み客にどんな変化が起こるのか?』
といった問いを投げかけて 、、、
「プロダクトアウト」な思考にならないように気をつけています。
(プロダクトアウトが悪いわけではなく、人それぞれに考え方や戦略があるということです。)
○ マーケティングに関する思考
プロダクトアウトしかできない人は、
マーケットインの人を一人そばに置いておく必要がある。
スガシカオ
(シンガーソングライター、音楽プロデューサー)
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かつてニチレイで冷凍食品を担当していたころから、常にマーケットインを心がけてきました。
それまでのマーケティングの仕事は、開発があげてきた商品をどう売るか、という完全なプロダクトアウトの発想でした。
中野勘治
(経営者。三菱食品社長・会長)
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マーケットインの発想、
つまりお客様がどう考えているか。ということが重要です。
金融機関というものは、マーケットよりもプロダクトアウトの発想に陥りがちです。「自分たちの目から見て、いい商品をつくれば売れる」と考えがちです。
でもこれでは、会社を正しい方向に導けないと思います。
柄澤康喜
(経営者。三井住友海上火災保険社長)
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いままで失敗した原因を考えた結果、
「いいものであれば売れる」というプロダクトアウトの発想が、いけなかったことに気づいたんです。
それで、「お客様の求めているものを売る」というマーケットインの発想に切り替えて、まずは店を開く天王洲アイルには、どんな人がいるのかを調べました。
そうしたら、若いOLさんが、約4000人いることがわかったので、その人たちにウケるものを売ろう。ということでできたのが
Francfranc(フランフラン)なんです。高島郁夫
(経営者。「フランフラン」 、「バルス・トウキョウ」などを、展開する株式会社バルスの実質的な創業者)
○ まとめ
近年では、『個人の時代』と『複業の時代』等々、時代の転換期であり、巷では様々な発言が飛び交っています。それに伴い、個人でビジネスに参入する方が非常に多くなったことを実感している次第です。
自分でなんでも挑戦して、成長して行く過程を楽しんだり、生活が豊かになって行くことは非常に良いことなのですが、、、
少し僕が懸念しているのが、従順に受け入れで、作業をやっているだけの人が多いのではないかと言うことです。それなら、会社員と変わらないので、失敗するのが見えているので、直ぐに辞めた方がいいです。
搾取されるだけです。
そして、成果を得られずに、早く諦めるたり、時間だけが過ぎて行くと言うことになります。なので、少しずつでいいので、尊敬している人が言っていることが全て正しいと、鵜呑みにするのではなく、自分で考えたり、勉強して少しでも今の自分を成長させてあげることに注力しましょう。