消防・警察試験1か月前にやること7選|論文メモの作り方を元消防士が解説
「消防士採用試験まで、あと1か月しかない」
「今から参考書を最初からやり直した方がいい?」
「論文対策をほとんどしていないけど、まだ間に合う?」
試験まで残り1か月になると、不安になりますよね。
私自身、東京消防庁を受験した経験がありますが、試験直前になってから、
「あれもやらないと」
「これも覚えていない」
と手を広げすぎるのはおすすめしません。
この記事を最初に書いた2020年にも、
試験1か月前から参考書を最初から読み直すのではなく、問題演習を中心にして、必要な部分だけ確認する
という考え方を書いていました。
そして、論文について私が実際にやっていたのが、
出そうなテーマごとに「論文メモ」を作る方法
です。
今回は2026年現在の試験制度も踏まえながら、
消防士・警察官採用試験まで残り1か月で何を優先すべきか
を7つに整理します。
結論|残り1か月は「新しいこと」より「得点できる状態を作る」
試験1か月前に私ならやるのは次の7つです。
① 受験先の最新試験内容をもう一度確認する
② 問題集・過去問を中心に勉強する
③ 苦手分野を全部克服しようとしない
④ 論文・作文のテーマ別メモを作る
⑤ 時間を測って本番形式で書く
⑥ 面接用の材料も少しずつ整理する
⑦ 最後の1週間は新しい教材へ手を出さない
残り1か月で重要なのは、
「どれだけ勉強したか」ではなく、「本番で何点取れる状態になったか」
です。
① まず受験先の最新試験内容を確認する
最初に必ずやってください。
古い参考書やブログ記事だけを見ていると、現在の試験制度と違っている可能性があります。
例えば2026年度の東京消防庁消防官Ⅰ類では、論文試験は、
- 課題式
- 1題
- 1時間
- 600字以上800字程度
となっています。
東京消防庁は過去の論文・作文問題も公式サイトで公開しており、2026年度分も掲載されています。直前期なら、一般的な予想問題だけでなく受験先の実際の過去問を見ることを最優先してください。
一方、2026年度の警視庁警察官採用試験でも、第1次試験で課題式の論・作文試験が1題・1時間で実施されています。
つまり、
消防も警察も「論文は後回しでいい」とは言いにくい
ということです。
最初に確認すること
□ 試験日
□ 筆記試験の科目
□ SPIか教養試験か
□ 論文・作文の有無
□ 論文・作文の文字数
□ 試験時間
□ 体力試験
□ 面接日程
□ 持ち物
まずゴールを確認してから、残り1か月の時間を配分します。
② 1か月前から参考書を最初から読み直さない
これは旧記事から変わらずおすすめします。
試験まで残り1か月で、
参考書500ページを1ページ目から読み直す
という勉強は効率がよくありません。
私なら、
問題を解く
↓
間違える
↓
解説を読む
↓
必要な部分だけ参考書で確認
という順番にします。
「読む勉強」から「解く勉強」へ切り替える
例えば数的処理なら、
参考書を30ページ読む。
ではなく、
問題を10問解く。
その結果、
割合が苦手。
速さが苦手。
場合の数が苦手。
と分かったら、その部分だけ戻る。
この方が、
今の自分に何が足りないのか
が分かります。
旧記事でも、問題を解いてから解説を確認し、必要なときだけ参考書へ戻る方法を紹介していました。
③ 苦手分野を全部克服しようとしない
残り1か月で特に危険なのが、
「全部できるようにしよう」
とすることです。
例えば、
数的処理が苦手。
判断推理も苦手。
英語も苦手。
政治も苦手。
日本史も苦手。
となったとき、
全部をゼロから完璧にするのは現実的ではありません。
優先順位を3つに分ける
私は次のように分けます。
A:今でも取れる → 絶対落とさない
B:少し練習すれば取れる → 集中的に伸ばす
C:かなり苦手 → 時間を使いすぎない
直前期で一番もったいないのは、
Cランクの超苦手分野に何時間も使い、Aランクの得意分野を落とすこと
です。
「苦手をゼロにする」より、
取れる問題を確実に取る
という発想を持ってください。
東京消防庁を短期間で対策した経験はこちらの記事でも詳しく解説しています。
【2026年版】東京消防庁は2ヶ月で合格できる?元消防士が実践した短期合格の勉強法
④ 論文対策は「テーマ別メモ」を作る
ここがこの記事の一番重要な部分です。
私が受験対策で実際にやっていたのが、
論文を丸暗記するのではなく、テーマごとの材料をメモしておく
という方法です。
旧記事では実際に、
感染症。
環境問題。
災害に強いまちづくり。
消防官・警察官として活かせること。
などについて事前にメモを作っていました。
論文を1,000字丸暗記する必要はない
例えば、
「災害に強いまちづくり」
というテーマなら、
【問題】
大規模災害への備え
【自分の考え】
行政だけでなく自助・共助・公助の連携が重要
【理由】
大規模災害では行政だけですべて対応することは難しい
【具体例】
・家庭での備蓄
・地域防災訓練
・自主防災組織
・消防による防災指導
【自分の経験】
部活動・地域活動・アルバイト等で協力した経験
【消防官として】
地域住民と日頃から関係を築き、防災意識向上に取り組む
【結論】
住民から信頼され、地域防災力向上に貢献する消防官を目指す
この程度でいいです。
本番では、このキーワードを思い出して文章にします。
論文メモは「序論・本論・結論」に分ける
さらに私は、メモの時点から、
序論
本論
結論
に分けることをおすすめします。
例えば「地域防災」
【序論】
災害に強い地域を作るためには、住民一人ひとりの防災意識と地域の連携が重要。
【本論】
理由① 大規模災害では消防だけですべて対応できない
理由② 自助・共助が被害軽減につながる
自分の経験:
チームで協力して課題を解決した経験
消防官として:
防災訓練・防災指導・住民とのコミュニケーション
【結論】
地域と連携し、災害に強いまちづくりへ貢献する。
ここまで作っておけば、ゼロから文章を考えるより圧倒的に速くなります。
論文の基本構成そのものが分からない方は、先にこちらを確認してください。
【2026年版】消防士の論文対策|書き方・基本構成・NG例を元東京消防庁消防士が解説
1か月前に準備したい論文メモのテーマ例
出題テーマを完全に予想することはできません。
ただし、いくつかの分野について自分の考えを整理しておくと、応用しやすくなります。
例えば、
災害・防災
大規模災害
地域防災
自助・共助・公助
防災訓練
住民との連携
高齢化・救急需要
高齢社会
救急需要
予防救急
地域との連携
適正利用
コミュニケーション
住民からの信頼
チームワーク
情報共有
相手の立場
説明力
SNS・情報社会
正しい情報発信
デマ・誤情報
SNSリテラシー
個人情報
行政情報の発信
消防官・警察官としての資質
責任感
規律
協調性
継続力
判断力
信頼
地域社会
地域との関係
外国人住民
高齢者
子ども
防犯・防災
地域行事
大切なのは、
予想テーマを丸暗記することではありません。
さまざまな問題へ使える、
自分の考え・経験・具体策の引き出しを増やしておく
ことです。
試験1か月前なら「答案をゼロから考える時間」を減らす
残り1か月しかない人ほど、
毎回ゼロから、
「序論は何を書こう?」
「具体例は?」
「結論は?」
と悩む時間を減らした方がいいです。
私は、テーマ別に使える考え方や答案の型を事前にストックしておく方法をおすすめします。
消防・警察採用試験の論文・作文について、
基本構成
テーマの考え方
答案例
本番での組み立て方
まで、さらに詳しくまとめています。
【完全攻略】これで論文試験は差をつけろ〜消防・警察合格への道〜
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⑤ メモを作ったら必ず「本番時間」で書く
メモを20テーマ作って、
「よし、対策できた!」
ではダメです。
実際に書いてください。
現在の東京消防庁Ⅰ類なら、論文は1時間です。
警視庁警察官の論・作文試験も現在1題1時間です。
つまり、
1時間で考えて、構成を作って、最後まで書き切る練習
が必要です。
私なら時間をこう使う
例えば60分なら、
5〜10分:問題文を読む・構成メモ
40〜45分:本文を書く
5〜10分:見直し
くらいから試します。
これは絶対的な配分ではありません。
実際に何度か書いて、
自分が最も安定して最後まで書ける時間配分
を見つけてください。
論文は最低でも数回「手書き」で練習する
普段、
スマホ。
パソコン。
タブレット。
ばかり使っていると、意外と手書きが疲れます。
しかも本番では、
漢字が出てこない。
字を書くのが遅い。
消して書き直す。
ということもあります。
そのため直前期には、
実際の試験と同じように紙へ書く練習
もしてください。
文章構成だけでなく、
時間内に物理的に書き切れるか
まで確認します。
⑥ 面接対策も「材料集め」だけ始めておく
1次試験前だから、
「面接は合格してから考えればいい」
と思う人もいます。
筆記対策が最優先なのは当然です。
でも残り1か月になったら、
面接のための材料だけは整理しておいて損はありません。
例えば、
なぜ消防士・警察官になりたい?
なぜその自治体・組織?
自分の強みは?
学生時代・仕事で頑張ったことは?
失敗した経験は?
周囲と協力した経験は?
将来どんな職員になりたい?
これを箇条書きにしておきます。
論文対策と面接対策はつながっている
実は、
自己PR
チームワーク
地域貢献
責任感
公務員としてどう行動するか
などは、論文にも面接にも使います。
だから論文メモを作るとき、
自分の経験
までセットにすると効率がいいです。
面接の自己PRについてはこちらで詳しく解説しています。
消防士面接の自己PRの作り方|東京消防庁合格者の例文・NG例を解説
⑦ 最後の1週間は新しい教材へ手を出しすぎない
試験1週間前になると不安になります。
すると、
「この参考書も必要かも」
「YouTubeでおすすめされていた教材を買おう」
「新しい予想問題集もやろう」
となりやすい。
私はおすすめしません。
最後の1週間は、
今まで間違えた問題
自分で作った論文メモ
過去問
頻出事項
を中心に復習します。
直前期に必要なのは「安心材料を増やすこと」
新しい教材を開くと、
知らない問題が大量に出てきます。
そして、
「全然勉強できてない……」
と不安になります。
それより、
「この問題は解ける」
「この論文テーマなら構成を作れる」
という状態を増やします。
本番で必要なのは、
今持っている力をちゃんと出すこと
です。
試験1か月前の4週間スケジュール例
ここまでを具体的なスケジュールにします。
4週間前|弱点を洗い出す
筆記
過去問・問題集を解く。
間違えた分野を分類する。
論文
基本構成を確認する。
テーマメモを5本程度作る。
体力
現在の状態を確認し、継続。
3週間前|得点力を上げる
筆記
Bランク=少しやれば伸びる分野を集中対策。
論文
テーマメモを追加。
実際に1〜2本書く。
面接
自己PR・志望動機の材料を書き出す。
2週間前|本番形式へ切り替える
筆記
時間を測って問題演習。
論文
1時間で答案を書く。
書いた答案を見直す。
体力
無理に追い込みすぎず調整。
最後の1週間|復習中心
新しい教材を増やさない。
間違えた問題を復習。
論文メモを確認。
試験会場・時間・持ち物確認。
睡眠時間を整える。
この状態で試験当日へ向かいます。
やってはいけない直前対策5つ
NG①|参考書を最初から全部読む
時間が足りません。
必要な場所だけ確認します。
NG②|論文を後回しにする
「文章だから何とかなる」は危険です。
一度は時間を測って書いてください。
NG③|予想答案を丸暗記する
テーマが少し変わっただけで使えなくなります。
覚えるのは、
文章ではなく材料と構成
です。
NG④|勉強時間だけ増やして睡眠を削る
試験直前に生活リズムを崩す方が危険です。
NG⑤|他人の勉強量と比較する
SNSで、
「1日10時間やった」
という人を見ても意味はありません。
確認するのは、
自分が本番で問題を解けるか
です。
論文メモを作るテンプレート
これをそのまま使ってください。
【テーマ】
【問題で聞かれそうなこと】
【自分の結論】
私は〇〇が重要だと考える。
【理由①】
【理由②】
【自分の経験】
【具体的な対策・行動】
【消防官・警察官としてどう活かすか】
【結論】
〇〇な消防官・警察官を目指す。
1テーマにつきA4用紙半分〜1枚程度で十分です。
論文メモで重要なのは「自分の経験」を入れておくこと
例えば、
コミュニケーションが重要
だけなら誰でも書けます。
でも、
部活動で意見が対立したときに、全員の意見を聞いて調整した
という経験があれば、自分の文章になります。
だから論文メモには、
テーマ
+
知識
+
自分の経験
+
消防官・警察官としてどう行動するか
の4つをセットにしておくと使いやすいです。
残り1か月だからこそ「型」を使って効率よく対策する
試験直前になって一番避けたいのは、
毎回論文を書くたびに、
「何を書けばいいか分からない」
ところから始めることです。
残り時間が少ない人ほど、
使える構成
考え方
答案例
を確認して、自分の経験へ置き換えていく方が効率的です。
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※例文の丸暗記用ではなく、構成・考え方を自分の答案へ落とし込むために使ってください。
消防・警察試験1か月前についてよくある質問
試験1か月前からでも論文対策は間に合いますか?
残り1か月でも、基本構成を覚え、複数テーマで構成メモを作り、時間を測って練習することはできます。
ただし、何もしなくても自然に書けるようになるという意味ではありません。
今日から始めてください。
論文は何テーマくらい準備すればいい?
絶対的な数はありません。
数十テーマの答案を丸暗記するより、複数テーマへ応用できる「考え方・経験・具体策」を整理することをおすすめします。
予想テーマを丸暗記してもいい?
おすすめしません。
出題文が少し変わるだけで対応できなくなる可能性があります。
文章ではなく、
キーワード・構成・自分の経験
を準備してください。
東京消防庁の論文は現在何文字?
2026年度の消防官Ⅰ類では、課題式1題・1時間・600字以上800字程度です。
受験年度によって変更される可能性があるため、必ず最新の公式募集要項を確認してください。
警視庁も論文対策は必要?
2026年度の警視庁警察官採用試験では、課題式の論・作文試験が1題・1時間で実施されています。
筆記と論文、どちらを優先する?
現在の得点状況によります。
筆記が基準に届いていない場合、筆記対策は当然重要です。
一方で論文を一度も書いたことがないなら、直前期でも最低限の練習はしておくべきです。
まとめ|残り1か月は「広げる」のではなく「仕上げる」
消防士・警察官採用試験まで残り1か月。
私なら、
① 最新の試験制度を確認する
② 問題集・過去問中心へ切り替える
③ 苦手分野へ時間を使いすぎない
④ 論文テーマ別メモを作る
⑤ 時間を測って実際に書く
⑥ 面接材料も少しずつ整理する
⑦ 最後は復習中心にする
この7つを進めます。
旧記事を書いた2020年当時、私が実践していたのも、
試験前に論文テーマごとのメモを作っておき、本番ではそのキーワードを思い出して文章へつなげる
という方法でした。
この方法は今でも使えます。
ただし、
2020年の「感染症」の文章をそのまま覚えるのではありません。
現在の試験に合わせて、
防災。
高齢化。
地域連携。
SNS。
コミュニケーション。
公務員としての役割。
などについて、
自分ならどう考えるか
を整理してください。
残り1か月になると、
「もう時間がない」
と考えがちです。
でも、
残り30日しかないのではなく、まだ30日あります。
1日1テーマなら30テーマ。
2日に1本論文を書いても15本。
毎日20問解けば600問です。
今から新しいことを無限に増やす必要はありません。
本番で使える状態まで仕上げる。
そこへ集中してください。
