【2026年版】東京消防庁の面接で実際に聞かれた質問9選|合格者の回答・対策を元消防士が解説
「東京消防庁の面接では何を聞かれる?」
「志望動機をどこまで深掘りされる?」
「実際に合格した人がどう答えたのか知りたい」
東京消防庁を受験する人にとって、面接はかなり不安な試験だと思います。
私は大学生のときに東京消防庁消防官Ⅰ類を受験し、最終合格しました。
そのとき実際に、
志望動機。
自己PR。
ラグビー経験。
大学で学んだこと。
教員免許。
集団生活。
将来の目標。
などについて質問されました。
この記事では、
私が本番で実際に聞かれた質問
をもとに、
「なぜその質問をされたのか」
「今ならどう答えるか」
「どこまで準備しておけばいいか」
まで解説します。
ただし、最初に一つ重要な注意点があります。
ここで紹介する質問が、2026年度の東京消防庁で必ず出るわけではありません。
東京消防庁は具体的な面接質問を公表していません。
あくまで、
「実際の合格者にはこういう質問があった」
という一次情報として使ってください。
2026年度の東京消防庁でも個人面接がある
まず現在の試験制度を確認しておきます。
2026年度の東京消防庁消防官Ⅰ類では、第1次試験を突破した受験者に対して第2次試験が実施されます。
第2次試験では、
身体・体力検査+個人面接
があります。
最終合格は、第1次・第2次試験および受験資格の確認結果を総合して決定されます。
SPI3-Uを使用する適性検査方式でも、第2次試験には個人面接があります。
つまり、
「筆記やSPIができれば東京消防庁に受かる」わけではありません。
面接対策も必要です。
採用試験全体の流れをまだ整理できていない人はこちらを先に読んでください。
関連記事:消防士になるには?採用試験から消防学校まで元消防士が解説
消防士になるまでの流れを見る
東京消防庁の面接で重要なのは「深掘り」への準備
私が実際に受験して一番感じたのは、
一問一答を丸暗記する試験ではない
ということです。
例えば、
「高校ではラグビーをしていました」
と答える。
すると、
「どんな大会に出たの?」
「ポジションは?」
と続きます。
大学について答える。
↓
「どんなことを勉強した?」
↓
「教員免許を持っているのに、なぜ教員ではなく消防士?」
と話がつながっていきました。
つまり、
自分が書いたこと・答えたことから次の質問が生まれる。
これが面接です。
2026年度の受験でもエントリーシートが使われているため、私はまず自分がエントリーシートに書いた内容を、どこから深掘りされても説明できる状態にすることをおすすめします。
実際に聞かれた質問① 志望動機
これは当然、最重要です。
私が実際に受験したときも、
「志望動機を教えてください」
と聞かれました。
当時の私は、
消防士という仕事への思い。
東京消防庁で成長したい理由。
自分自身の適性。
などを組み合わせて回答しました。
ただし、今ならもっとシンプルにします。
志望動機は「自分 → 東京消防庁 → 将来」で作る
例えば、
①なぜ消防士になりたいのか
↓
②なぜ他の消防本部ではなく東京消防庁なのか
↓
③入庁後にどう活躍したいのか
です。
この3つが一本につながっていれば強いです。
逆に、
「人の役に立ちたいからです」
だけでは、消防士以外の仕事にも当てはまります。
「なぜ消防なのか?」
まで掘り下げてください。
実際に聞かれた質問② 自己PR
私の本番でも、
自己PR
を聞かれました。
当時は、
精神面。
経験・技術。
身体能力。
といった自分の強みを組み合わせて回答しました。
ただ、今なら、
強み → その根拠となる経験 → 消防でどう活かすか
の3段階にします。
例えば、
「私の強みは継続力です」
で終わらない。
「高校から○年間ランニングを続け、目標タイムに向けて改善を繰り返した」
まで具体化。
そのあと、
「消防学校や消防署でも、できないことから逃げず継続して訓練する力として活かします」
と消防につなげます。
自己PRの考え方をさらに掘り下げたい人はこちら。
関連記事:面接対策用で自己PRポイントを書いてみた
消防士面接の自己PRを考える
実際に聞かれた質問③ ラグビーの大会について
私はラグビー経験を記載していたため、
「全国ブロック大会とは、どんな大会ですか?」
という質問を受けました。
ここから分かることがあります。
自分で書いた実績は、自分で説明できなければいけない。
例えば、
「全国大会出場」
と書くなら、
大会名。
規模。
出場までの経緯。
自分の役割。
結果。
そこから得たもの。
くらいは整理しておきましょう。
2026年度の東京消防庁では、一定以上のスポーツ経歴は資格・経歴評定の対象にもなっています。
だからこそ、実績を申請する人は数字や名称まで正確に説明できる状態にしておいた方がいいです。
実際に聞かれた質問④ ポジションは?
続いて、
「ラグビーではどこのポジションでしたか?」
と聞かれました。
私はウイングだったので、そのまま回答しました。
一見すると簡単な質問ですが、面接ではこういう質問も普通にあります。
何でも、
「消防士らしい立派な答え」
に変換する必要はありません。
聞かれたことへ、
簡潔に正確に答える。
これでいいです。
実際に聞かれた質問⑤ 大学では何を勉強していた?
私は人間社会学部に在籍していたため、
「大学ではどんなことを学んでいましたか?」
と質問されました。
ここで、
「○○学部です」
だけではもったいないです。
大学で、
何を学んだ。
↓
どんな考え方を身につけた。
↓
その経験が消防でどう活きる。
まで話せれば、かなり分かりやすくなります。
ただし、無理やり全部を消防につなげなくても構いません。
まず質問へ答えることが最優先です。
実際に聞かれた質問⑥ 教員免許を持っているのに、なぜ消防士?
これはかなり典型的な経歴の矛盾を確認する質問だと思います。
私は教員免許を取得していたため、
「なぜ教員ではなく消防士なのですか?」
と聞かれました。
当時は、
教員も人の成長を支える素晴らしい仕事。
しかし、自分自身の能力・価値観を考えたとき、消防士として人命救助に携わる方が自分の目標に合っている。
という考えを説明しました。
社会人受験者なら、
「なぜ今の会社を辞めるの?」
「なぜ今になって消防?」
大学生なら、
「なぜ専攻と違う消防?」
といった質問に置き換わる可能性があります。
ここは必ず整理しておきましょう。
実際に聞かれた質問⑦ 集団生活は大丈夫?
私は、
「集団生活は大丈夫ですか?」
とも聞かれました。
消防学校は全寮制ですし、消防署でも交替制勤務では長時間、隊員と一緒に仕事をします。
当時の私は、学生時代の合宿経験などを理由に、
「問題ありません」
と答えました。
ここで、
「はい、大丈夫だと思います……」
のように曖昧にするより、
「はい、大丈夫です。○○の経験があるからです」
と、結論+理由で答える方が分かりやすいです。
実際に聞かれた質問⑧ 予想していない質問
私の本番では、顔にできものがあったことから、
「東京は肌に合わないんじゃないですか?」
という想定外の質問もありました。
これは過去問を100問覚えても対策できません(笑)。
だから面接対策で必要なのは、
質問を全部予想することではありません。
知らない質問。
予想外の質問。
ちょっと答えにくい質問。
が来ても、
慌てずに質問を聞き、
自分の考えを簡潔に返す。
その練習が必要です。
実際に聞かれた質問⑨ 最後に何かありますか?
最後に、
「何かありますか?」
と聞かれました。
私は当時、
救助隊。
ハイパーレスキュー。
国際消防救助隊。
など将来の目標を伝えました。
ここは、
「絶対に熱い自己PRをしなければならない」
とは思いません。
ただ、
まだ伝えられていない志望の強さや将来像があるなら、
短くまとめて伝えるチャンス
にはなります。
長々と新しい話を始める必要はありません。
東京消防庁の面接で準備しておきたい10項目
最低限、この10項目は自分の言葉で答えられる状態にしてください。
- なぜ消防士なのか
- なぜ東京消防庁なのか
- 自己PR・自分の強み
- 長所と短所
- 学生時代・社会人時代に力を入れたこと
- 失敗した経験と、そこから何を学んだか
- 人間関係やチームで困難を乗り越えた経験
- 経歴上「なぜ?」と思われそうな部分
- 東京消防庁に入って何をしたいか
- 自分が回答した内容から想定される深掘り質問
特に重要なのは10番です。
志望動機を作ったら終わりではありません。
例えば、
「ハイパーレスキューを目指します」
と答えるなら、
「ハイパーレスキューって何?」
「どうすればなれる?」
「なぜ救急ではなく救助なの?」
まで考えます。
面接は「正解を言う試験」ではない
筆記試験なら、
1+1=2
という正解があります。
面接は違います。
例えば、
「あなたの短所は?」
という質問に、
全国共通の模範回答はありません。
重要なのは、
自分の経験と回答に矛盾がないこと。
そして、
質問されたことへ答えていること。
です。
一番意識してほしいのは「結論から答える」
例えば、
「集団生活は大丈夫ですか?」
と聞かれたとします。
悪い回答は、
「高校の頃に合宿がありまして、そのとき仲間と……」
から始めること。
面接官は途中まで、
「結局、大丈夫なの?ダメなの?」
となります。
まず、
「はい、大丈夫です。」
そのあと、
「高校時代に○年間、部活動の合宿などで集団生活を経験しているからです。」
です。
つまり、
結論 → 理由 → 必要なら具体例
この順番を意識してください。
これは私自身、消防勤務だけでなく、その後に人を採用する立場を経験して、より強く感じるようになりました。
志望動機を「3つ」にこだわりすぎなくていい
旧記事では、
「志望動機は3つ用意する」
という方法を強くおすすめしていました。
今でも、考えを整理する方法としては使えます。
ただし2026年版では、
必ず3つにする必要はない
と修正します。
強い理由が2つなら2つでいい。
1つでも具体的で説得力があるなら、それでもいい。
無理に3つ作ることで、
薄い理由。
長すぎる回答。
暗記感。
が出る方が問題です。
大切なのは数より一貫性です。
丸暗記はおすすめしない
面接対策をすると、
志望動機を文章で作ります。
これは必要です。
しかし、
一字一句丸暗記するのはおすすめしません。
一部分を忘れた瞬間、
「あれ?次なんだっけ?」
となるからです。
文章ではなく、
「消防との出会い」
「東京消防庁を選んだ理由」
「自分の経験」
「将来像」
のように、
キーワードで覚える
方が実際の会話になりやすいです。
分からない質問が来たらどうする?
知識を聞かれて、
本当に分からない。
そんなこともあります。
そのときに、
適当に知ったふりをする必要はありません。
「申し訳ありません。勉強不足で分かりません。」
と認めればいいです。
もちろん、
東京消防庁の基本情報。
自分が志望している仕事。
自分自身が回答に出した組織・部隊。
くらいは調べておくべきです。
しかし、世の中すべてを知って面接へ行くことはできません。
身だしなみは「消防士っぽくする」より清潔感
旧記事では、
髪型。
ネクタイ。
お辞儀。
などをかなり細かく書いていました。
ここも少しシンプルにします。
大事なのは、
清潔感があり、試験にふさわしい服装・態度であること。
坊主にする必要もありません。
消防士っぽい髪型へ寄せる必要もありません。
面接官の話を聞く。
挨拶する。
質問されたことへ答える。
落ち着いて座る。
これら基本的な部分を丁寧にやりましょう。
新卒と社会人では深掘りされるポイントが変わる
新卒なら、
学生時代。
部活動。
ゼミ。
アルバイト。
志望理由。
などが中心になりやすいでしょう。
社会人経験者なら、
前職。
転職理由。
仕事での成果。
失敗。
なぜ今消防なのか。
をしっかり整理してください。
関連記事:消防士は新卒と既卒どっちが受かりやすい?東京消防庁の採用を解説【2026】
前の記事で詳しく解説したとおり、社会人経験自体がマイナスなのではなく、その経験を消防でどう活かすかが重要です。
部活動経験も「すごい実績」より説明できることが重要
私自身もラグビーについて深掘りされました。
全国大会レベルの実績がなくても、
部活動で、
何を担当したか。
何に苦労したか。
どう改善したか。
仲間とどう関わったか。
を話せれば面接材料になります。
部活動と東京消防庁の現在の資格・経歴評定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:部活経験は消防士採用試験に有利?元消防士が解説
面接対策は1次試験が終わる前から始めていい
旧記事では、
「1次試験が終わってからでも間に合う」
というニュアンスで書いていました。
今なら、
もっと早く始めることをおすすめします。
理由は、
面接対策=暗記ではなく、
自己分析と言語化
だからです。
「なぜ消防?」
「なぜ東京?」
「自分は何ができる?」
を考えることは、論文対策にもつながります。
試験2か月前から準備する場合の優先順位はこちらでも解説しています。
関連記事:東京消防庁は2ヶ月で合格できる?短期合格の勉強法
東京消防庁の短期合格戦略を見る
面接で一番怖い「深掘り」はこう対策する
例えば志望動機に、
「救助隊へ入りたい」
と書いたとします。
まず、
「なぜ救助隊?」
を考える。
その回答を書いたら、
次に、
「なぜそう思った?」
を考える。
さらに、
「そのために今何をしている?」
まで考える。
これを繰り返します。
私はこれを、
回答から質問を逆算する
イメージでやっています。
面接官になったつもりで、
「この回答を聞いたら、自分なら次に何を聞く?」
と考えてください。
これだけでもかなり対策できます。
東京消防庁の面接についてよくある質問
東京消防庁の面接は個人面接ですか?
はい。2026年度消防官Ⅰ類では、第2次試験で個人面接が実施されます。
どんな質問が出ますか?
東京消防庁は具体的な質問内容を公式公開していません。
私が実際に受験した際には、志望動機、自己PR、学生時代、スポーツ経験、大学で学んだこと、集団生活、将来の目標などを質問されました。
圧迫面接ですか?
私の経験だけで「東京消防庁は圧迫面接」「圧迫面接ではない」と一般化することはできません。
予想外の質問が来ても、質問内容を聞いて落ち着いて答える準備をしておく方が重要です。
志望動機は暗記した方がいい?
文章を作ることはおすすめしますが、一字一句の丸暗記はおすすめしません。
要点をキーワードとして覚え、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
消防の知識をどこまで覚える必要がありますか?
少なくとも、自分が志望理由や将来像で出した部隊・仕事については説明できる状態にしておきましょう。
面接対策を本格的にやりたい方へ
この記事では、
私が実際に東京消防庁で聞かれた質問
を中心に無料で紹介しました。
ただ、
「自分の場合、志望動機をどう作ればいい?」
「自己PRが消防につながらない」
「深掘り質問をどう準備すればいい?」
「回答例をもっと見たい」
という人向けに、面接対策を一つにまとめています。
【消防士面接対策】これで面接試験は差をつけろ〜消防・警察合格への道〜
価格:1,190円
私が実際に受けた質問だけでなく、志望動機・自己PR・回答の組み立て方・深掘り対策までまとめています。
まとめ|東京消防庁の面接は「自分のことを説明できるか」が重要
私が東京消防庁の面接で実際に聞かれたのは、
志望動機。
自己PR。
ラグビー。
大学。
教員免許。
集団生活。
将来像。
など、
自分自身に関する質問が中心
でした。
そして、一つ答えると、
その回答からさらに質問されました。
だから、
「過去問100問の模範回答を暗記する」
より、
自分の経験を、自分の言葉で説明できるようにする。
こちらの方が大切です。
私は東京消防庁に合格しましたが、
今振り返ると当時の回答にも改善できる部分はかなりあります。
それでも、
自分がなぜ消防士になりたいのか。
東京消防庁で何をしたいのか。
自分がどんな人間なのか。
ここを自分なりに言葉にして面接へ行きました。
これから受験する人も、
完璧な模範回答を作る必要はありません。
自分の経験 → 自分の考え → 東京消防庁でどう活かすか
を一本につなげてください。
それが、面接対策の土台です。
