最高経営責任者(CEO)

新米経営者が間違える3つの考え方

自分自身も経営者として約3年間居酒屋の経営をしていました。

自分自身が経験し、間違えた考え方や過ちを包み隠さずに紹介します。

これから、経営者を目指そうとしている人や経営を始めたばっかりの方へ

自分と同じような過ちをする人が一人でも少なくなり、失敗を未然に防ぐ若しくは、最小限に抑え、救われる人が増えると自分自身の失敗経験は活かされます。

今現在もですが、自分自身が失敗したことを誇りに思っています。

まずはこちらのデータをご覧ください。

◎ 企業の生存率

企業が設立されてからの生存率

1年後:40%

5年後:15%

10年後:6.3%

20年後:0.3%

30年後:0.02%

と多くの方が、言っているが、根本的なデータは見つからなかった。

2005年の国税庁のデータという事はわかった。

以上のデータにも記しているように、企業や組織を存続させるのは至難の業であり、10年間も生き残っていれば、奇跡に近いですね。

因みに、自分が生き残ったのは3年間の生存率

30%

まあまあの健闘と言いたいところだが、失なってしまっては、意味がない!!

どんなに一生懸命やったところで、生き残らなければ、この世の中からは価値がないものとなる。厳しいようだが、これが現実!!一生懸命やることで、成功できるのではない。一生懸命が当たり前の世界であった。ただこれだけは言える。経営という世界に飛び込んで、様々な人と関わる中で、揉まれ苦しみながらもポジティブに取り組んできた先にあったのは成長!!

努力は報われる訳ではないが、努力の先に成長があった

Step by Step 一歩ずつ一歩ずつ

では、これから自分が経験し、廃業へ追い込んだ間違った3つの考え方を教えます。

◎ 新米経営者が間違える3つの考え方

1、成功者と勘違い

飲食店を開業してから、自分は半年間ぐらいたった頃でした。

共同経営ということもあり、バディ(相棒)と話し合った結果

自分は、外で売り上げを作る事をするようになりました。そこで、フランチャイズ運営のイベントを視察したり、経理や労務に関する事、新しい店舗展開への物件や店舗市場調査や経営に関する勉強を惜しみ無く取り組んでいた。

開始早々の売り上げも良く、利益も上がっており、このまま順調に進むと勘違いしていた。なので、高級車を買ったり、夜のクラブに行き豪遊していた。っていうのは冗談で!!笑

そこまで、馬鹿では無く良かった。

が考え方としては、的外れだったと今思い返して、反省している。

高級車を買ったり、夜のクラブに行き豪遊したりするまでは、しないにしても外食が多く、パーティーへ参加したり、交友関係を広げていく中で、見栄を張って、食事代は全て払ったり、大したお金を稼いでいないのにも関わらず、金使いは荒かった。一瞬上手くいった事を勘違いし、何事にも一生懸命取り組む自分のスタイルを見失うのは、アッという間でした。この経験は無駄だとは言わないにしても、経営者として調子に乗っており、足元を救われる結果に繋がった。

周囲からも経営者、社長という立場で見られ、煽てられて勘違いしていた。

今想うのは、肩書きなど関係なく、自分は自分の人生のビジョンに対し突き進む事

2、多角的に事業を展開

自分が半年経った頃に、居酒屋の現場は売り上げの調子も良く利益は上がっていたので、組織拡大へ足を踏み切った辺りから、異変は起こり始めていた。自分はこの頃から、パーソナルトレーナーとしての技術を身に付け、健康=運動と食事を一貫して管理し、人の流れができる導線を作ろうとも考えていた。パーソナルトレーナー事業を展開することも進めており、メンバーも出資してくれる人材も揃っていた。その他にも、うなぎのデリバリー事業のサポートに入った事で、今までの人員はうなぎの方に投入し始め、居酒屋の運営へ支障をきたすようになって来た。

この時の自分自身の管理の行き届く範囲は、分散し過ぎており、もはやコントロールが効かなくなっていた。完全に、人材育成を行わずに、自分がやりたいと思った事をやり過ぎた結果タスクオーバーになり、自分自身の首を絞めることになった。

自分は、この時やり過ぎたな〜

突っ走り過ぎたな〜と思ったが、この時の最善の決断をしたと自負している。

その時の自分の判断は、まずパーソナルトレーナー事業は出資者がおり、自分が責任者として運営をするポジションを頂いていたが、断った。なぜなら、今自分自身が経営をしているお店が、廃業寸前のピンチだから!!そして、次に断ち切ったのは、居酒屋の経営!!自分自身は自らの経営者としての立場や夢として立ち上げた居酒屋経営を締める決断をした。なぜなら、リスクを最小限に抑えるため、更には自分自身で立て直す気力と能力が無く、仲間を信じることができなかった。

この時の最善の選択として、自分が選んだのが、結果を出している経営者のところで一から学び直すことであった。

経営者には、いろんなタイプがいる。現場に強い経営者や現場はできないが集客力、データ分析マーケティングに強い経営者、マネジメント力に長けた経営者、運と勢いで周りに支えられ周りに恵まれた経営者、商品プロダクトに拘りが強い経営者等

そして、今の時代に一番大切な要因は、マネジメント力に長けたリーダー!!

もちろん、その他の要素も必要不可欠であるが、マネジメント力が無ければ、生き残り競争から、離脱に追い込まれることは、間違いない!!これは自分自身が多くの所属した企業や様々なタイプの社長を見ている中で、倒産している組織は、やはりマネジメント力に欠けている組織であった。マネジメントと一言で表現するのは容易ではないが、ここに当てはまるマネジメントを簡潔に言うと、人を大切にすること。

多店舗展開や多様な事業展開をしていく際は、必ず信頼できて任せられる人を育成し、最後は覚悟を決める。

3、失敗を環境の要因にする

ありがちなのが、近隣にライバル店ができた為に、売り上げの数パーセントを持って行かれた。これは、バディ(相棒)が言っていた。確かに、売り上げが減少して行った要因として、近隣に大手外食チェーン店が立て続けに、2店舗ほど新店舗がオープンしていたのも間違いではない。しかし、外的環境を失敗の要因にしては、頭を使っていないも同然。大手にはできないような、サービスの提供でお客様の定着率を高められる施作は十分にある。

そして、自分自身も何を言っているんだと、バディ(相棒)の考えの浅さに失望していた。仲間も自分もベクトルは自分自身ではなく、外側に向いており、修正困難に陥っていた。

この頃、自分の経営者としての知識不足や情報不足、マネジメント力不足等、全てにおいてレベルが追いついていなかった。もしかしたら、失敗をすべくして失敗をしたのかもしれない。

ただ、経営者として踏み出し、失敗をしながら経営者として成長できた。

人として成長したことも間違いない。

全ては、自分(経営者)の選択決断に委ねられている。

挑戦に壁はつきもの

失敗を外部に投げ出したり、責任転嫁をせず、失敗にも真摯に向き合う。そうすることで、今の成長へと繋がっていくから。