皆さんは、消防士の仕事を辞めたいと考えた事は一度はあるのではないでしょうか?
職場での人間関係がうまく行っていない。今後の人生このままで良いのか?
消防士のまま、一度入った職場で定年まで勤める事ができるのか?
キャリアに悩んでいる人は、非常に多いと感じます。
上司からは毎当番叱責を受けながら、時には後輩には舐められるし、同期はどんどん上の階級に進んで行き、なんか一人だけとり残されている感じがする。当番制で回っている勤務体制は特に、訓練でしごかれるから余計に精神的にも体力的にも応えますよね。
これを後何年続ければ良いのか?40歳頃まで現場に立ってたら、体力的に大丈夫かな?
定年後、何が出来るんだろう??
そんな時は、ホンマにまず1番に自分を大事にして下さい。
親が「もう少し頑張れ」っとか、自分自身でも世間体とか、今後のどうなるのか?とか悩んだら、まずは話を聴いてくれる上司に相談しましょう。居なかったら、同期。
それでも、居らんかったら、自分に連絡してください。
話を聴くことと、新しい考え方の提案はできます。
あなたが、置かれている道を自分も通り、人生前向きに、先に進んでいます。
さて前置きはこの辺で、自分が、消防士を辞めるきっかけになった出来事をお話しします。
消防士を辞めるきっかけ
自分は消防学校時代は技術試験1番、体力試験は2番で、実は自分で言うのも何ですが、非常に優秀だったと思います。ってか、周りがやってなかった分、自分はみんなが休んでいる時に、やっていたので、当たり前っちゃ当たり前なのですが、、、、
そこで、事件は起こります。
半年間終了後は、消防の主賓方へ消防学校で研修した成果を発表する実科査閲と言うものがあります。その実科査閲の訓練中に、高所からの降下訓練中に、落下します。
その後、病院へ行き診断結果は、左肩関節脱臼で全治3週間と告げられます。
この時点では、軽い怪我で良かったと安堵しました。
なぜなら、高校時代はラグビーをやっており、周りは脱臼しながらもやっている人は沢山いました。ただ、急に外れた時は、痛そうでしたが、、、
また、消防学校での研修期間も後少しのところまで、来ていたからです。
正直なところ、消防学校は居心地は良いモノではなかった。。。
っと言う事で、教官や助教には、左肩関節脱臼のことを伝えたところ
助教は、「俺も脱臼したけど、そのまま続けていた。」とおっしゃったので、大丈夫!!
教官は、「それならこのまま卒業できそうだな」っと、納得していました。
その1週間後、経過診断で再度病院へ行った時です。
再診で、医者から「手術をした方がいい」と告げられます。
自分の時間は、一瞬止まりここまでやってきた、過程を頭の中で巡り巡っていました。
平日は研修終了後、グラウンドで同期と200mのインターバル走トレーニングをした事や体育館で規律訓練をした事や土日では、同期が帰って行く中、地方組の数名で、残って学校で自主訓練をしていた事、、、、
自分は聞きました。
「そんなに自分の怪我は酷いですか?」
「ホンマに手術は必要なんですか?」
一息置いたと所で、お医者さんは、静かに口を開きました。
「あなたの職業は消防隊ですよね?普通の生活をする上では、確かに手術は必要ないかもしれません。でも、、、消防隊であるあなたは、あなたの命の危険に晒される事があります。レスキュー隊を目指しているなら、尚更です。今回は訓練中の怪我で幸いにも、救われましたが、火事現場でこのような事が起きると、あなたの命はもちろん、あなたが大切にしている仲間の命も落としかねませんよ。要救助者ももちろん助かることはないでしょう。それでもあなたは、手術をやらない選択をしますか?」
自分は、その場で泣き崩れそうになりましたが、そこでは歯を食いしばり、手術をやる選択をしました。まだレスキュー隊になる夢を諦めたくなかったからです。
まだ自分はやれると、感じていました。
心の火は、まだ確かについてる。身体は壊れていたかもしれませんが、、、
そして、助教や教官、同期に手術をする旨を伝えます。
それは、本当にレスキュー隊をまだ目指す気持ちが強かったから、、、
その夜、自分は消防学校の屋上で一人、男泣きしました。
お月様が綺麗に、見えて、まるで自分をこんなように励ましてくれているようでした。
「まだまだ、始まったばっかり、終わってないよ。諦めたらあかんで!!
自分のこと信じたりな。努力してきたんやろ。。人の何倍も何十倍も!!!」
青春ドラマのワンシーンのような絵面でした。
(今でも思い出したら、なんか泣けてきました。。。笑)
病院でもお医者さんの言葉や屋上での景色は、今でも鮮明に覚えています。
それから手術をし、手術は初体験だったのですが、手術室に入れられたら、麻酔をかけられ、起きたらいつの間にか病室のベットの上でした。術後の痛みが左肩にズキズキ響き眠れない夜が続きました。
看護師さんからは、
「痛かったら、言ってね。痛み止めとか座薬あるから」
って言われたけど、気合いと根性で、そんなもんに頼るかっと思いながら、耐えていました。手術後はリハビリで3ヶ月ぐらい高速で終わらしましたが、ちょっと無理した感じはありました。あの時はただただ先に進みたかった。母親にも手術後はお見舞いに来てもらい、本当に安心しました。子供の頃からずっと、そばに居てくれた母親という存在感を凄く感じました。感謝しています。
ここから、3年ぐらい消防士として勤務をし、数々の命の現場を体験し、貴重な体験を沢山積む事ができました。左肩関節脱臼は、順調に回復していましたが、消防救助試験の1項目である懸垂が思うように、出来ず!!また、消防救助試験に挑む年の血液検査で、落ちてしまい自分は辞めることを決意しました。
『人生一度っきり、まだ俺は若い!!
別の世界にチャレンジしよう』
自分が消防を辞めるきっかけは怪我です。
それまで、プライベートでは多くの先輩にサーフィンやクラブに連れて行って頂いたり、上司には野球観戦に付き添いさせて頂いたり、実家にお邪魔させて頂きました。
本当に同期には、いつも支えて頂いていました。
消防士は本当にいい仕事やし、やりがいもある。
身体を張って、人命救助の最前線に行く姿に憧れてなった仕事。
今でも消防士の仕事を誇りに想います。
消防時代に得た最高の宝物は、
『仲間』
確実にそう想います。間違いありません。
めっちゃ未練タラタラな、文章になっているような気もしますが、、、
正直言います。
恐らく、怪我をしていなければ、消防士は続けていました。笑
今とは違う人生を歩んでいたでしょう。
ただ、後悔はしていないです。笑
なんか矛盾していますね。。。後悔は事が、終わった後、悔しむって描きますよね。自分は悔いはないです。自分は自分なりにやりきった。上司の中には、それはやりきったとは言わんって言う人もいますが、、、いいんです。放っておけば、自分は自分の人生を自分の人生観で生きています。
自分がそうだと想えば、そう進めばいい。人生の主人公は自分や!!
そ言えるのも、今の人生の選択をし、充実感で満ち溢れている事です。
消防士を辞めるきっかけは、人それぞれです。
自分みたいに、怪我で辞める人もいれば、地方から出てきており、地元に帰って行く人、別の夢を追いかけてやめて行く人。理由は自分基準でいいです。
消防士は離職率も低く、非常に恵まれた環境です。
ただ、人生は1度っきりです。
自分の人生を生きよう!!
自分は今、自分らしく人生を歩んでいます。
そして、この記事を見てくれているあなたが、
目標の救助試験をこれが最後にして、本気でチャレンジするって決めて
続けるのもよし、辞める選択をするならば、段取り等
次の人生のビジョンを考えて、人生を歩んで行く決意をして、少しでも気持ちが楽になれば幸いです。あなたの人生は、あなたの意志で、あなたの足で歩もう。人なんて気にするな。
『人生諦めたら、そこで試合終了』
また、辞める際は、必ず人生のビジョンを考えるべきなので、別の記事に載せていますので、ご覧ください。