このブログでは、自分自身が東京消防庁に3年半ほど務めていた経験から、消防の試験についてや消防の仕事についてお話をしています。
1,000万円を超えるための条件
それでは、遠回しな説明は抜きにして、結論からお話しすると、消防士で1,000万円プレーヤーになれます。ただ条件があります。気になる方は、以下の3つの条件を確認してみてください。
① 出場件数
出場手当というのがあります。なので、出場が多ければ多いほどその手当が支給されます。『そんなので、いちいち手当をもらってていいな』って思う方がいたら、消防の現場を教えます。現在では、新型コロナウイルスが流行していますよね。そのようなウイルスに感染するような現場に出場しています。火災も同様です。人々が逃げて行く中、消防隊は日の中に突っ込んで行きます。もしかしたら、死ぬ可能性だってあります。本当に数年単位ですが。消防の現場で命を落としている人も現実にいます。
このように、命のリスクを背負って、消防隊や救急隊の方々は仕事をしています。少し大げさかもしれませんが、これが事実です。
② 救急救命士の資格を持っていること
救急救命士の資格を持っていると、救急隊員として活躍することが出来ます。ということは、①に挙げた出場件数と関連してくるのですが、救急隊員は出場件数が消防隊の3倍ぐらい違います。消防隊はPA連携【(愛称‥ファイヤ・クイック・エイド)とは、ポンプ車(Pumper)と救急車(Ambulance)が同時に出場するものであり、双方の頭文字から「PA」と名前をつけたもの】と火災出場等で1当番で、5回出場すれば多い方です。しかし、救急隊は1日15回近く出ることもあります。
なので、救急救命士の資格を持っていることが条件の一つとして挙げられます。
③ 救急隊長であること
まず、はじめに救急隊長とは救急車に乗っている責任者です。消防司令補(主任)という階級になります。単純に、年次昇給制度により勤務年数が増えるごとに基本給が約7,000円ずつアップしていく(2014年時点で自分が在籍していた頃)また、昇任して階級が上がることにより、ベース給与も上がることで収入をアップさせることが出来ます。この積み重ねにより、年収1,000万への道が近づいて行きます。
ここかミソなんですが、消防司令補以外の階級になると、非常に難しくなってきます。なぜならというと、消防司令補以上の階級は管理職になるため、現場で勤務することがなくなるためです。なので、普通の公務員と変わらないので、出場手当支給がありません。消防司令補以下になると、出場手当はあるのですが、消防司令補より基本給が低いので、現実的ではありません。
1000万円は貰いすぎですか?
そして、おそらくこれを実現できるのも東京消防庁の救急隊だけだと思います。そもそもの基本給が他の自治体と違うことと出場回数も東京は多いことが挙げられます。
もしかしたら、その他の政令指定都市と言われる都市部の救急隊は1000万円近くまで行っているかもしれません。また、1000万はもらいすぎだろ。って思う人もいるかもしれませんが、自分はもらい過ぎだとは思いません。
なぜなら、寝る時間と命の時間を削って身体を酷使しています。救急出場要請がかかると、ご飯を食べる間も無く現場に急行しますし、現在はコロナの感染症が流行していますが、こう言った感染症になるリスクも伴っています。なので、自分はもらいすぎだとは思わないです。
番外編
それと後、もう一人だけ消防の世界で、年収1000万円いく人がいます。
それが消防総監です。ここを目指すのは、相当ハードルが高すぎるので、救急隊で年収1000万円を目指す方が現実的だと思います。もちろん国家資格を取ったり、こちらも簡単に誰もが取れるとは言いませんが、消防総監になるのと比べると救急隊員になった方が年収1000万を目指せる可能性は高いです。
もしかしたら、消防総監のもう一つ下の階級の(消防司監)消防署長も1000万円を超えている人はいるかもしれませんが、ちょっと自分はわかりません。もし知っている人いれば、コメントで教えてください。
まとめ
では、簡単に話をまとめておくと、消防士でも条件が揃えば、1000万円プレーヤーになれると言うことでした。消防士になる人は、使命感に溢れて人命救助の為に仕事をしている人も多いですが、お金に関することも大切なので、今回記事にして見ました。良かったら、YouTubeもやっていますので、何かをしながら情報収集したい方は、ラジを感覚で聞き流しで、聞いてみてください。