終身雇用が終了し、流動性の時代へ（主体性がない人生の末路）

○ 2019年の時代の流れ

2019年1月末ごろに、富士通が発表した。
間接部門従業員の割り増し給付金付き早期退職を含めた今後のジョブ選択を45歳以上の富士通グループの全従業員に拡大する。

いわゆる、総務や経理部門にいた45歳以上の中堅（企業に飼い慣らされていた人）が、営業やエンジニア部門へ人事異動を告げられてと言う事です。
もしくは、転職支援をするから、「他の企業へ転職を考えて下さい」と通達された。
今まで事務畑でぬくぬくと居座っていた社員が急に、部署移動を勧告されていると言うことは、半分解雇に近いようなものです。

非常に辛い現実！！
しかし結果的には、約5000人のうち約3000人近くの人が転職を決断したそうです。

その行く末は、企業に残るも地獄、転職をしても地獄です。

・企業に残る人の地獄

企業に残る選択をした人は、残ったんだから、会社の言う事を聴いて、、、

「なんでもやります。」と言う意思表示をしているのも同然だからです。
なので、これからやる新しい事を45歳になってから、辛抱強くやるメンタルが必要とされています。

ただ、申し訳ないですが、はっきり言わせてもらうと、45歳以上でバリバリ活躍していて活けている人は、転職してもやっていける自信がある人だと感じます。なので、転職を選択して会社を去っていく人も居るでしょう。一方で、45歳以上で企業に残っている人は、恐らく活けてない人です。転職してもやっていける自信がない人、所謂言われた事しかできない人材なので、自分主体では仕事ができません。そのような人たちは、体力と勢いがある若手に圧倒されて、居場所がなくなってくるでしょう。

本来ならば、45歳ぐらいになれば、会社でも立場的にも高い位置になり、権力も出てくる年齢（これから楽になれる）ですが、今回のケースだと、45歳で残っている人は、能力がない残り物というレッテルを貼られることにもなります。

・転職を選択する人の地獄

富士通ぐらいの大企業の優秀な方なら、もちろん上手く転職活動に成功し、キャリアアップに繋がる人も一定数は存在すると感じます。

がしかしです。。。

転職日本の会社組織に問題があるからです。そんなに甘くはないです。
なぜならと言うと、日本は終身雇用制度・年功序列制度だからです。若いうちは優秀で体力があったとしても、然程高額な給与をもらっていないからです。若手にとっては、終身雇用が前提として、将来的には自分も上司のような給与をもらえると言う保証が担保（これからはそんな保証は担保されないですが、、、）されているからです。

と言うことはです。45歳ぐらいの中堅社員（即戦力社員）を雇用してコストを掛けるよりは、20代の若者を採用して、こき使う方がコストが掛からないので、優先順位は、20代の若い人を採用する方が高くなります。よって、45歳からの転職活動は、非常に厳しい地獄と考えていいでしょう。

何より、45歳で転職を選択した人、会社から切られた人材を、欲しがる企業がいないと言うことです。

 

○ トヨタ　終身雇用終了宣言

「企業にインセンティブがあまりない」

これがどういう事かと言うと、企業にとっては利益にならないと言う事を行っているのだと解釈します。

これを聴いて、もしかしたら多くの日本人の方は、こう考えるかもしれません。

「何を自分の利益ばかり考えているんだ。周りの人の幸せも考えろ」

って事です。
この主張も解らなくはないです。
しかし、このような考え方は、頭の中がお花畑すぎます。ぬるま湯に浸かり過ぎです。あまちゃんです。ビジネスマンからしたら非常に心配になるレベルの思考です。

ただ、僕の記事を見てくれている人は勉強熱心な方が多いので、そんな方は居ないと想いますが、ネットニュースでは上記のような書き込みが多く見られました。

何を自分の利益ばかり考えているんだ。周りの人の幸せも考えろ⇦ 平和ボケっw

企業は社会に貢献しながら、そして利益を出し続けていかなければならない存在です。そして、出た利益に対して、社会へ還元していくと言う仕組みです。

では、なぜ今までは、終身雇用制度が採用されていたかと言うと、会社にとってメリットが大きかったからです。これに尽きます。会社は優しくて、社員の面倒を見るために作られたものではありません。

単純に経営者にメリットが大きかったからです。

 

・終身雇用のメリット

　終身雇用のメリットとしては、決まり切った業務をやるので、作業効率が良く経験とともに質の高い成果を出してくれることが計算することができたからです。

20年〜30年前（高度経済成長期）の頃は、０から１を生み出すようなクリエィティブな能力を求められておらず、決まり切った作業を淡々と文句を言わずにこなしてくれる人（忠誠心が強い人）が必要であり、優秀な存在であったからです。

そのような優秀な（猛烈社員）人材を確保するためには、終身雇用にして、社員へ安心感を与え、所属してもらう必要があったからです。
そう会社にとっては、得があったんです。

 

○現代の社会の流れ

　現代はというと、このような決まり切った作業をする人材は要らなくなりました。（全く要らなくなった訳ではないと感じます）
それが、ITやAIなどの機械化です。マニュアルシステムを打ち込めば、単純作業は機械が作業してくれるようになりました。更に言うと、会社にとっては迷惑になる存在になってきたんです。

なんでか？？

ブラック労働問題です。
残業時間を稼ごうとして、働くことが会社にとってはリスクでしかない社会になったからです。某広告会社がマスコミやメディア敷いては、日本社会から叩かれてたのは記憶に新しいことでしょう。

なので、会社側としては、このような猛烈社員（忠誠心が強い社員）よりも短時間で成果を出してくれる人材が必要となってきたんです。

ってな感じで、終身雇用の終わりは、急速に進んでいくでしょう。
出なければ、終身雇用というものは会社の首をしめる一つの形態でしかないから、、、って言う事を含めて、トヨタ社長の「インセンティブ」と言うキーワードを使ったのだと感じられます。

しかも、非常に興味深いのが、テレビニュースに取り上げられるような、大きなリスクを侵してまで発言していると言う事です。もしかすると、株価に大きな影響を与えるかもしれません。また、社員の不安を煽っているようにも見て取れますが、何かを事前に察するような発言にも見えます。（非常に感慨深い発言）

日本のトップ企業がこのような動向を見せると言うことは、今後の日本社会に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。恐らく、政治とも大きな繋がりを持っているはずなので、法的な整備も進められている可能性もあるかもしれませんね。

 

○ 流動性の社会

これからは終身雇用が終わって、大企業がオワコンになると言う考えではいけないんです。そんなレベルではないです。これからは社会が大きく変わる時代の変革期です。

正規社員という雇用形態の人は減少していき、非正規社員や派遣社員の方が、給与が良くなったり、待遇が良くなり、増加していくと言う事です。もっと言えば、フリーランス人材も増えていくでしょう。

これを一言で言えば、

『人材の流動性が高まる』

と言う事です。これは間違いなく実現する未来です。そして、そんなに遠くはありません。どういう事かと言うと、転職者が増加していくと言う事、そしてキャリア形成の仕方が多様化していくと言う事です。なので、一度就職したが、企業して見たり、旅に出て、戻ってきたら再就職するみたいなパターンです。（まるで自分です。未来を先取りしています。笑）

さあそこで、どのような力をつけていけば良いか？？？です。
それは一つだけです。

スキルを身につける

これに尽きると感じています。
例えば、プログラミングスキルやマーケティングスキルや営業スキル、動画編集スキル、その他パーソナルトレーナーとしての指導スキルでも良いと思います。

そして、できるなら成長産業に沿ったスキルを身につけていくのが最適でしょう。なので、中でもプログラミングスキルですね。強いて言うならば、AIや宇宙工学に関するプログラミングです。（難しそうやな〜笑）
その他にも、マネジメントスキルやSNSマーケティングスキルも大事な要素だと感じています。

また、名刺替わりになる仕事です。
こんな事をしていた。こんなプロジェクトに関わっていました、と言う事をアピールできれば最強です。

 

○ まとめ

今までの常識は破綻します。なので、それを念頭に置いて、自分自身が準備しているか。準備していないかで、大きな貧富の差が生まれます。まだまだ気づいていない人も多いし、どうせそんな事にならないよって方が多いのは普通です。

ただ、もしもの事態に遭遇した時からでは、遅いんです。
私は不安を煽りたいのではなくて、この記事を見てくれている方や私に出逢った人が、

「はらちゃんに会って良かった」言われたいからです。
あの時、なんで言ってくれんかったん？？って言われては、僕も後悔が残ってしまうから、記事にしました。

そして、これから流動的な社会になると言うことは、プロジェクトベースでチームを結成して、仕事をしていくことにもなりますので、社交性や人間性も問われてきますね。優秀な方々が集結して、優秀な成果を残し、その成果として多くの報酬を支払われるって事ほど、効率が良くて、WIN- WINの人が多い世界はないですね。