根本はここにあります。
消防士の現場は、人の命が掛かっています。
だから、一分一秒が命取りになる世界です。
私自身は、消防士として3年半務めた経験と、民間企業で3年、自分自身が経営者として、3年間人材育成・マネージメントに携わってきた経験からお話しさせて頂きます。
○ 民間企業のパワハラ(指導)
民間企業は、指導の基本的なベースはマニュアルにあります。
大手企業にはマニュアルがありますが、中小・零細企業には無かったりするので、組織によって非常に大きな差は生まれてきます。
マニュアルに沿って、新人教育を実施していく訳ですが、その中で必ず新人の社員やアルバイトは躓く壁があります。そして、指導する側とされる側で、意思疎通の相違が(溝)が徐々に広がっていくんです。そこで、大事なのが教育側の人間がどれだけ辛抱して、教えることが出来るかが、肝になってきます。ただ、ここで耐えきれずに、怒鳴り込んでしまう人が非常に多いです!!
例えばこんな感じ
「こんな事もできんのか。やる気あんの??」
「やる気無いんだったら帰れ!!」
「人の話聴いてるか?」
「強将の下に弱卒無しなんだよ!!」(強い大将の下には、その影響・感化を受けて奮い立つので、弱い兵隊はいない。)要は、使えない奴は要らないってことを言っているようなもんです。
言葉で責められるので、精神的に病んでいくケースが非常に多いと感じます。
○ 自分が指導者なら
自分が指導者の立場なら、指導する立場の自分に問題があると、まずは自分の言葉や指導方法・進行し着目する。そして、わかりずらい箇所が無いかを順を追って、一緒に問題を潰していきます。
あまりにも、新人の方に当事者意識がないのであれば、再度理念教育から始める!!僕たちの組織は何の為に存在していて、人々にどのような貢献をしていき、どこを目指しているのか??どんな価値提供を行っていくのか?⇦ここが一番の根源で大切なところ
ここの共通認識があり、普段からの会話やコミュニケーションがあれば、パワハラなんて思われる事もまずない。パワハラを感じさせるのは圧倒的に普段の会話が少ないからです。
○ 消防のパワハラ
何度も言いますが、消防士の現場は、人命が掛かっており、一分一秒も無駄を許されない緊迫した現場です。そこで1から説明して、ちゃんとやってくれと言うのは、あり得ません。なので、時に先に手や足が飛んでくる事があります。
実際に、自分は訓練中に殴られる事もありましたし、蹴られる事もありました。
ただ、自分はパワハラだとは、感じなかった!!
逆に非常に愛のある指導だと感じたぐらいです。笑
ちょっと、お前おかしいやろって言われるかもしれませんが、これが事実です。
少し、自分は物分かりがいい隊員だったのかもしれません。笑
とは言っても、普段からは普通に会話ができており、意思疎通は取れていたからこそ、自分の危険察知の判断基準を高めてくれる指導をしてくれたと、感謝したぐらいです。
消防の世界は、まず自分の身を守る事ができなければ、人を救う事もできないからです。
ここを一つ普段の接し方を、間違えれば、パワハラに変わると言う事です。
普段から、会話が無く、素っ気なく暴言を吐かれ続けていた上に、訓練中に手や足が出てしまうと、完全に部下はパワハラをされていると感じるでしょう。
そして、負けん気が強いので、上司とか先輩とか関係なく、、、でしょうね!!笑
そう言った面で考えると、私は非常に人間関係には恵まれていました。
同期の話を聞いていると、幼稚園レベルのパワハラ(イジメ)を受けている話も耳にした事があるので、、、
ケプラー(手袋)を隠されたり、物を隠されたり、ロッカーに落書きをされるなどのレベルの低いパワハラみたいなのもあったそうです。それは、流石に問題になっていましたが、表に出てきていないような問題も多々あると感じています。
○ まとめ
民間企業と消防士のパワハラの比較として、大きな差は消防士は時に肉体的にもくると言う事です。殴られると感じる事もあれば、ペナルティとして、尋常じゃない体力錬成を無理強いされる事もあります。
肉体的・精神的な面から責められるので、尋常じゃないメンタルと体力が必要とされます。自分はと言うと、尋常じゃない体力の持ち主なので、どんなシゴキにも応えていました。
甘いねん!!
って感じですかね。笑
なんだかんだ、弱いものをターゲットにする人が多いので、、、
ターゲットにされていると感じたなら、一度信頼できる上司に相談するか。
あなたに強さがあるなら、一度「やめて下さい。やってる事おかしくないですか。」って言うのもありですね。