消防士採用試験に学歴は関係ある?学歴に自信がなかった私が東京消防庁に大卒ストレート合格した3ステップ
三流大学から消防官へ
「偏差値の高くない大学からでも消防士になれる?」
「東京消防庁って、有名大学の方が有利?」
「自分は学歴に自信がないけど、消防士採用試験に合格できる?」
消防士を目指している大学生の中には、このような不安を持っている人もいると思います。
私自身もそうでした。
決して、
「高学歴だから東京消防庁に受かった」
というタイプではありません。
それでも大学4年生のときに東京消防庁を受験し、大卒ストレートで合格して、そのまま消防士として働くことができました。
だから、この記事を読んでいる人に最初に伝えたいことがあります。
出身大学だけを理由に、消防士を諦める必要はありません。
もちろん、消防士採用試験そのものは勉強しなくても受かるような試験ではありません。
筆記。
論文。
面接。
体力。
それぞれ準備が必要です。
でも、
「自分の大学は偏差値が低いから無理」
と受験する前から諦める必要はありません。
この記事では、私自身の受験経験をもとに、
学歴に自信がなかった私が東京消防庁に大卒ストレート合格するまでに実践した3ステップ
を紹介します。
結論|消防士採用試験は「大学名」ではなく試験対策で勝負する
2026年度の東京消防庁消防官Ⅰ類の公開されている受験資格・試験内容を見ると、
出身大学名
大学の偏差値
大学ランキング
を選考項目とする記載は確認できません。
現在のⅠ類では、教養試験方式の場合、
教養試験。
論文。
資格・経歴評定。
適性検査。
身体・体力検査。
個人面接。
などによって選考されます。
SPIを利用する適性検査方式もあります。
つまり、
「どこの大学に通っているか」より、「採用試験で求められている水準へ到達できるか」
を考える方が重要です。
私はこれを、
学歴ではなく、試験当日の実力で勝負する
と考えていました。
そもそも東京消防庁Ⅰ類は「高学歴しか受けられない試験」ではない
ここは誤解している人もいるかもしれません。
2026年度の東京消防庁Ⅰ類では、一定の年齢範囲であれば受験でき、若年層については大学卒業または同等資格などの条件があります。
そしてⅠ類の教養試験は、
「大学卒業程度」
とされています。
これは、
「有名大学卒しか受験できない」
という意味ではありません。
あくまで試験問題の程度を示す表現です。
大学名より「問題が解けるか」
例えば、
偏差値の高い大学に在籍していても、
数的処理をまったく勉強していない。
論文を書いたことがない。
面接対策をしていない。
なら、消防士採用試験で必ず有利とは限りません。
逆に、
大学の偏差値に自信がなくても、
過去問を解く。
苦手分野を把握する。
論文を書く。
面接対策をする。
体力を準備する。
これを積み上げれば勝負できます。
私は後者でした。
私が「学歴だけでは決まらない」と思う理由
消防士採用試験には、
大学の定期試験とは違う科目
が多くあります。
例えば、
判断推理。
数的処理。
資料解釈。
論文。
体力試験。
個人面接。
などです。
2026年度の東京消防庁Ⅰ類教養試験では40題・2時間で、知能分野27題、知識分野13題となっています。
大学の偏差値だけでは、
これらの対策をどれくらいしているか
までは分かりません。
だから、
「俺は大学受験であまり勉強できなかったから、消防も無理」
とは考えなくていいと思います。
消防士採用試験は、
大学受験とは別の試験
です。
ここから、私が実際に意識した3ステップを紹介します。
ステップ①|最初に「合格するために何が必要か」を把握する
私がまず大切だと思うのは、
とにかく勉強を始めることではありません。
先に、
何を突破すれば消防士になれるのか?
を理解することです。
現在の東京消防庁Ⅰ類を例にすると、第1次試験と第2次試験があります。
教養試験方式では、第1次に、
教養試験。
論文。
適性検査。
資格・経歴評定。
があります。
第2次では、
身体・体力検査。
個人面接。
があります。
これを最初に確認します。
私なら最初に過去問を見る
参考書を買ったら、最初から500ページ全部読む。
ではありません。
まず、
実際の問題を見る。
東京消防庁は公式採用サイトで過去の試験問題を公開しています。2026年度分についても順次公開されています。
そこで、
「これなら解けそう」
「数的処理が全然分からない」
「文章理解は取れそう」
と自分の現在地を確認します。
学力に自信がない人ほど「現在地」を見る
学歴に自信がないと、
「全部できないと受からない」
と思いがちです。
でも重要なのは、
全部完璧にすることではありません。
まず、
得意:今でも点が取れる
↓
絶対落とさない
普通:練習すれば伸びる
↓
重点的に勉強
苦手:かなり時間がかかる
↓
優先順位を考える
と整理します。
私は、
限られた時間をどこへ使うか
を考えることが大切だと思います。
ステップ②|「勉強した時間」ではなく「問題を解ける状態」を作る
これは私がかなり重要だと思っている考え方です。
例えば、
「今日は8時間勉強した」
と言っても、
ずっと参考書を読んでいただけなら、本番で問題が解けるとは限りません。
重要なのは、
試験当日に正解できるか
です。
インプットよりアウトプットを増やす
私なら、
問題を解く
↓
間違える
↓
解説を読む
↓
必要なところだけ参考書へ戻る
↓
もう一度解く
を基本にします。
参考書を読んで、
「分かった気になる」
だけで終わらせません。
同じ問題でも何度も解く
一度解いて正解。
それで終了ではありません。
数日後にもう一度解く。
また間違ったら、さらに解く。
特に、
判断推理。
数的処理。
などは、問題パターンへ慣れることも重要です。
偏差値より「反復量」を増やす
大学受験までの勉強習慣に自信がなかったとしても、
消防士採用試験の対策を始めてから変えればいい。
私は、
過去の学力ではなく、試験日までにどれだけ仕上げるか
で考えることをおすすめします。
短期間で東京消防庁を目指す具体的な勉強方法はこちらで詳しく解説しています。
東京消防庁は2ヶ月で合格できる?短期合格の勉強法を元消防士が解説【2026年】
ステップ③|筆記だけでなく「論文・面接・体力」まで同時に準備する
これが3つ目です。
消防士採用試験は、
大学の筆記試験とは違います。
知識だけで決まりません。
東京消防庁Ⅰ類では、現在も論文試験があり、
1題・1時間・600字以上800字程度
です。
第2次では体力検査と個人面接があります。
体力検査では、
1km走。
反復横とび。
上体起こし。
立ち幅とび。
長座体前屈。
握力。
腕立て伏せ。
などが行われます。
だから、
筆記だけ強ければ合格できる
という試験ではありません。
これは学歴に自信がない人には逆にチャンスだと思う
私はここが重要だと思います。
消防士採用試験では、
筆記。
論文。
面接。
体力。
これまでの経験。
など、さまざまな部分が関係します。
つまり、
大学名だけで勝負する試験ではない
ということです。
自分の強みを活かせる部分があります。
スポーツを続けてきた。
アルバイトを頑張った。
部活動でキャプテンをした。
人と協力して何かを達成した。
失敗から立ち直った。
こうした経験は、論文・面接で自分の言葉にできます。
私が大卒ストレート合格で特に意識していた3つ
3ステップをさらにシンプルにまとめると、
① 試験を知る
↓
② 問題を繰り返す
↓
③ 筆記以外も準備する
です。
当たり前に見えると思います。
でも、
実際に全部やり切ること
が重要です。
「良い参考書はどれ?」
「何時間勉強すればいい?」
「この予備校がいい?」
と情報収集ばかりしているより、
今日、
問題を20問解く。
論文構成を1つ作る。
腕立て伏せをする。
志望動機を考える。
という行動を積み重ねる方が、合格へ近づきます。
「Fラン・三流大学だから消防士になれない」は考えなくていい
この記事の旧タイトルでは、
「三流大学から大卒ストレートで消防試験に合格」
という表現を使っていました。
当時は、自分自身の学歴を自虐的にそう表現していました。
でも今なら、
「学歴に自信がなかった」
と表現します。
大学にはさまざまな人がいて、学校名だけで本人の能力を決めることはできません。
そして消防士採用試験についても、公開されている東京消防庁の受験資格・評価項目を見る限り、
大学の偏差値や大学ランキングを採点するという制度にはなっていません。
だから、
「Fランだから」
「無名大学だから」
「大学受験に失敗したから」
という理由だけで消防士を諦める必要はありません。
ただし「学歴関係ない=勉強しなくていい」ではない
ここは間違えないでください。
学歴が直接の評価項目ではないから、
勉強しなくても合格できる
という意味ではありません。
東京消防庁の教養試験方式では、教養試験が一定点へ達しなければ、論文試験の採点や資格・経歴評定が行われません。
さらに、いずれかの科目が一定点に達しない場合は不合格となります。
つまり、
学歴は関係なくても、試験の点数は関係ある。
ここは非常に重要です。
大学名を心配する時間があるなら、
過去問を1問でも多く解いた方がいいです。
SPI方式という選択肢もある
現在の東京消防庁Ⅰ類には、
教養試験方式
だけでなく、
SPI3-Uを使った適性検査方式
もあります。
これは以前の採用試験にはなかった大きな変化です。
例えば、
公務員試験特有の教養試験が苦手。
民間企業との併願でSPIを勉強している。
という人なら、適性検査方式も検討できます。
ただし、SPI方式だから簡単という意味ではありません。
SPIでも一定点に達しなければ論文等が採点されず、最終的には複数科目の総合成績で判断されます。
だから、
自分が点を取りやすい方式を選ぶ
ことが重要です。
大卒と高卒ではどちらが有利?
この疑問については別記事で詳しく解説しています。
この記事では、
「大学の偏差値が消防士採用試験で決定的なのか?」
を扱っています。
高卒と大卒で、
受験区分。
初任給。
キャリア。
試験内容。
にどう違いがあるかを知りたい方はこちらです。
関連記事:消防士は高卒と大卒どっちが有利?給料・採用試験を比較
大学時代にやっておけばよかったと思うこと
今振り返ると、
「もっと早く始めればよかった」
と思うことはあります。
特に、
過去問を見ること
論文を書くこと
面接の材料を集めること
は早めに始めても損はありません。
面接材料は日常生活の中にある
例えば、
部活動。
サークル。
アルバイト。
ゼミ。
ボランティア。
スポーツ。
資格取得。
失敗した経験。
人と協力した経験。
こうしたものは面接で使えます。
大学名そのものより、
大学生活で何を経験し、そこから何を学んだか
を言葉にできるようにしておく方が重要です。
東京消防庁の面接では「自分自身」を見られる
個人面接では、
大学名を説明して終わりではありません。
なぜ消防士なのか。
なぜ東京消防庁なのか。
自分の強み。
失敗経験。
人間関係。
将来像。
など、自分自身について答える必要があります。
私が実際に東京消防庁の採用面接で聞かれた内容はこちらで紹介しています。
学力に自信がない人ほど「型」を先に覚える
論文が苦手な人の中には、
「文章を書くセンスがない」
と思っている人もいます。
でも採用試験の論文は、小説を書く試験ではありません。
私は、
構成を先に決める
ことが重要だと思っています。
例えば、
問題提起
↓
自分の主張
↓
理由
↓
具体例・経験
↓
消防官としてどう行動するか
↓
結論
という型です。
消防・警察採用試験の論文について、
基本構成。
テーマの考え方。
答案例。
本番での組み立て方。
までまとめています。
【完全攻略】これで論文試験は差をつけろ〜消防・警察合格への道〜
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消防士と学歴についてよくある質問
消防士になるには高学歴が必要ですか?
必要とは言えません。
少なくとも東京消防庁の2026年度採用試験では、公開されている評価項目に大学偏差値や大学ランキングは示されていません。試験・論文・体力・面接などを含めて選考されます。
Fラン大学からでも消防士になれますか?
大学名だけを理由に不可能とは言えません。
受験資格を満たし、採用試験を突破すれば消防士になることは可能です。
東京消防庁に学歴フィルターはありますか?
公開されている採用試験案内を見る限り、大学名や大学偏差値を選考項目とする記載は確認できません。
ただし、採用内部のすべてを外部から断定することはできないため、この記事では公開されている制度を基準に説明しています。
大学の成績は良い方が有利?
採用試験では、まず各試験科目の対策を優先すべきです。
また、資格・スポーツ・音楽などについては資格・経歴評定の制度があります。
大学4年生から勉強しても間に合う?
現在の学力や試験日までの期間によります。
短期間で対策する場合はこちらの記事で具体的な勉強方法を解説しています。
東京消防庁は2ヶ月で合格できる?短期合格の勉強法を元消防士が解説【2026年】
東京消防庁Ⅰ類は大卒じゃないと受験できない?
一律に「大卒者しか受けられない」という制度ではありません。
2026年度では、1991年4月2日~2005年4月1日生まれの人は年齢要件で受験可能で、2005年4月2日以降生まれの場合は大学卒業または同等資格等が要件になっています。
募集年度によって変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項を確認してください。
最後に差が出るのは「自分の言葉で答えられるか」
筆記を突破しても、最終合格には面接があります。
学歴に自信がない人ほど、
「自分にはアピールできるものがない」
と思うかもしれません。
でも、
消防士採用面接で重要なのは、
大学名を自慢することではありません。
これまで何をしてきたのか。
なぜ消防士になりたいのか。
自分には何ができるのか。
どんな消防士になりたいのか。
を整理することです。
志望動機・自己PR・深掘り質問までまとめて対策したい方はこちらです。
【完全攻略】これで面接試験は差をつけろ〜消防・警察合格への道〜
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まとめ|過去の学歴より「試験日までに何をするか」が大切
私は、学歴に強い自信がある学生ではありませんでした。
それでも東京消防庁を受験し、
大学卒業からストレートで消防士になることができました。
その経験から伝えたいのは、
大学名だけを見て、自分で可能性を消さないでほしい
ということです。
消防士採用試験に合格するために私が大切だと思う3ステップは、
① 試験内容と自分の現在地を知る
② 問題演習を繰り返して、本番で点を取れる状態にする
③ 筆記だけでなく、論文・体力・面接まで準備する
です。
大学受験で勉強しなかった。
偏差値が高くない。
有名大学ではない。
それは過去の話です。
消防士採用試験の当日に、
必要な問題を解ける。
時間内に論文を書ける。
体力検査へ対応できる。
面接で自分の考えを伝えられる。
この状態になれば、勝負できます。
東京消防庁の採用試験では現在、教養試験方式だけでなくSPI方式もあり、試験制度自体も以前とは変わっています。
だから昔の、
「学歴がないから公務員は無理」
という思い込みだけで諦めないでください。
ただし、
夢だけでも受かりません。
今日から、
過去問を開く。
問題を解く。
論文を書く。
走る。
面接材料を書き出す。
一つずつ行動してください。
それが、消防士になる一番現実的な方法だと思います。
