平成31年(2019)3月23日(土)に挙行された「平成30年度近畿大学卒業式」
芸人・絵本作家である西野亮廣氏のスピーチが、非常に感動しました。
自分が過去に経験してきたことや未来に挑戦しようと考えている事は、きっと自分の人生の物語において大切な事なんだと、実感できる貴重な時間となりました。
☆ 相手が何を求めているかを察する
冒頭のお話は、こんな感じでした。
「社会に出ると、コミュニケーションを取らなければ行けない。コミュニケーションの本質と言えば、自分が喋りたいことよりも、相手が何を求めているのかを察しなければならない。」
私は社会人として、初めて勤めたのが消防士でした。
この時に、口すっぱく言われていたのが、『目配り・気配り・心配り』という言葉でした。社会に出ると組織に所属しなければならない。新入社員として入社するのもそうだし、もし起業するのならば、会社のトップとして組織に所属することになる。トップだからと言って、周りに気を使わなくていいと言うわけではない。どんな立場であろうと『目配り・気配り・心配り』を使って、相手が何を求めているのかを察して、行動に移さなければならない。
例えば、
飲み会の席になると、必ず下座(注文を取りやすい位置)に座り、上司の注文を取る。大概の上司は、必ずと言って良いほど、武勇伝があるので、気持ち良く話ができるような相槌を打つ!!これは媚びているように、聴こえるかもしれないけれど、相手が何を求めているか察する事は、消防の人命救助の世界もビジネスの世界も通づるものがあると感じる。
人命救助の場面では、病人の方は時として、話ができない状態まで昏睡状態になっている場合僅かな仕草や匂いなどの少ない情報での判断を要求される場面がある。だから、まずは容態観察をしてから、反応をみて、処置に移ると言う流れがある。
ビジネスの場面では、自社商品の紹介をする前に、お客様のニーズ(必要としているもの)を聴き取りをするのがセオリーでしょう。このようにニーズがある市場があるところに必要な商品を販売していくことをマーケットインと言います。市場(マーケット)があるかどうか分からないけど、売れると自信を持って世の中に送り出すことをプロダクトアウトと言います。
なんか、急にビジネスチックなお話になりましたが、、、笑
要は、自分のことを自慢したり話す前に、自社商品のプレゼンをする前に、相手の話を聴くことや相手が何を求めているかを察し、行動に移せることが大切だと言うことです。
☆ 人生に失敗など存在しない
「僕たちは、今この瞬間に未来を変える事は出来ないが、過去を変える事はできる。。。。
ネガティブだった過去が輝きを増す」
「社会に出れば、いろんな挑戦をする中で、最高な仲間に出逢うこともあるし、最高なパートナー出逢うこともあるだろうし、最高の景色を見ることもできるかもしれない。一方で、涙する夜もあるし、挫折もする。傷も背負うし、謂れのないバッシングも受ける。挑戦するという事はネガティブな結果はつきもの。」
その結果は、間も無く過去になる。
そして、私たちは過去を書き換えることができる。
失敗はその瞬間に止まってしまうから失敗になる。だから、受け入れて、アップデートして、試行錯誤して、成功するまで続ければ、あの時の失敗は必要であったと知る」
理論上では、『世の中に失敗は存在しない』
私は、消防時代に怪我をして、消防を退職後、居酒屋経営し、たくさんの失敗と挫折を味わってきました。自分の挑戦してきた過去が重なりこの辺から、目頭が暑くなっていた。
☆ 人生における11時台は必ずある
最後の締めの言葉です。
現在、西野さんは
『チックタック約束の時計台』時計台の物語である絵本を製作しているそうです。
時計は、短針と長針があり、毎時間二つの針は重なり合う。
1時には1時5分ごろに、2時には2時10分ごろに、、、、、と毎時毎時何処かで重なる。
しかし、11時には短針と長針は、重なり合わず、次に重なり合うのは、12時の鐘が鳴る時
人生でも同じようなことが起きる。挑戦している時には11時台と同じように、報われない時期がある。
『鐘が鳴る前は、報われない時間がある』
私はこの瞬間に、堪えていた涙が頬をつたりました。
涙が止まらなかった。いつか自分も12時の鐘が鳴る日が来て、過去にいっぱい苦しんだと、失敗を堂々と語れる日が来るのだろうか。間違いなく今私は人生の11時台に立たされている。人生の大きな挑戦で言えば、3回目!!正直言って、怖くて寝れない日もある。今回失敗したら、どう鳴るんだろうって不安もある。
でも、自分はやる!!
だって、自分の人生だから!!
自分の魂に従って生きる!!
次、失敗したって、挫折したって、死ぬわけではない!!
自分の人生の最後はこう想う。
この人生でたくさん挑戦して、たくさんの人に出逢って、たくさんの世界中の景色も見て来た。そして、たくさん失敗して、挫折もあったし、苦しかったこともあるけど、、、、いっぱい笑って、時にはいっぱい泣いて、周りには志高く人生の僅かな時間を共にした仲間がいっぱいできた。
最高の人生だった!!ありがとうって感謝しながら終わりたい!!
本当に、感動するスピーチでした。ありがとうございました。
皆さんもどうぞご覧ください!!
キンコン西野 伝説のスピーチ「人生に失敗など存在しない」平成30年度近畿大学卒業式
(出典:近畿大学YouTubeチャンネル)