目次
創造性を失った組織から、淘汰される。
厳しい言葉に聴こえるが、これが事実である。
創造的な考え方は、芸術の世界だけに必要なのでしょうか。
例えば、音楽家が独創的なピアノ技術やバイオリン技術で観るものを魅了する。また、画家が今までにない独自の世界観で、描いた絵が人々を圧倒する。ダンサーが練習に練習を重ね卓越したパフォーマンスで人々に魅せる。創造性といえば、すぐさま結び付くのが、芸術の世界!!
しかし、芸術の世界だけではなく、これから人生100年時代を生きる私たちに、求められているのが創造性であったり、独自性である。
昨今、「人生100年時代」の他にも、「不確実の時代」、「就職ではなく創職」、「ライフシフト」、「副業ではなく複業」などなど、これまでの常識を根本から覆すような、キーワードが散見される。まさに、社会の変革期に突入した。という事は、私たち自身も柔軟な考え方をして変化せねばならない。
ここで、創造性について、興味深い研究結果を紹介する。
コーネル大学で行われた最近の研究では、遺伝的特性と、その人に生まれつき備わっている創造性とは関連しているという結果が出ている。だが、遺伝子プールから芸術的な側面を受け継がなかった人たちにも、希望は残されている。他のスキル同様、創造性も教えれば、身につくものだ。ということを示唆する強力なエビデンス(証拠)があるのだ。
創造性を鍛える5つの方法
1.ソフトスキル開発に基づくトレーニングワークショップに投資する。
「私たちは本当にそれらを行いません」「ええ、私たちには年に一度のワークショップがありますが、それだけです。」「私たちはリーダーシップ開発に時間をかけません」これらは人事部長や著名な企業のリーダーと話すときに私が聞く共通の回答の一部です。トレーニングワークショップの開発に時間を費やさないのは合理的ではありません。従業員の育成に投資することは、より良い職場文化を醸成するために不可欠です。
2.問題を創り出し、それらを解決する方法を自ら気づけるように促す
何事も単純ではない。最も単純なタスクを見て、そのタスクを見たり潜在的な問題を引き起こす3つまたは4つの異なる方法を考案することが可能。リーダーシップチームがあらゆる潜在的な角度について考える必要があり、時間を与えることによって、創造的な思考を促す。
3.就業日のタスクを分刻みで構成しない
私は、頻繁にマルチタスクのようなことはないと言っている。タスクの切り替えだけがある。同時に別のタスクを実行しようとしている間、1つのタスクに完全に集中することはできない。それは不可能だ。作業にはベンチマーク、期限、進捗レポートが含まれることが多く、これらはすべて一定の時間枠内に完了したタスクの数に基づいている。これらのタスクが圧倒され、割り当てられた時間内に完了するのが不可能になることさえ珍しくない。
神経科学者のDaniel J. Levitinによれば、仕事を詰め込みすぎると、ストレスは考える時間がないと、これは創造性に欠かせない要素。ヘミングウェイやアインシュタインの意味でリーダーシップを生み出すためには、空いている時間が根本的かつ不可欠な要素。ところで、創造性は、技術革新につながるだけでなく、才能の保持、より幸せな環境、そして生産性の向上にも繋がる。それはまた、CEOがリーダーを賞賛し、感謝し、そして求める最高のスキルだ。
4.問題に直面したときには、専門家に聴く
あなたの会社には多くの異なる専門家や思考リーダーがいるかもしれませんが、時には異なる意見を持った人や独特なビジネスの背景から、新しく新鮮な視点を開発するための最良の方法だ。チームの問題に取り組み、新しい解決策を生み出すためにコンサルタントを雇うことを検討してください。
5.目上の人へ意見を言い易い文化を創り出す
リーダー異を唱えても大丈夫だということを従業員に知らせます。そして、アイデアがどこからでも、もたらされることをリーダーに明確にする。最初はこの種の「チャレンジカルチャー」を創り出すことは自尊心が傷つくかもしれませんが、それは最終的に慣れるでしょう。
これらのステップは創造性を学ぶことができる。またはその創造的な遺伝子をさらに発展させることができる。指導者チームを発展させるのを助けるでしょう。
参考文献(How to Lead Without Neglecting Creativity)
私自身は、社長職からNo.2、そして店長〜バイトまで、経験してきた。
上から下まで総なめしてきた中で、立場によって考え方や言動は激変する。上の立場も解れば、下の立場も理解することができる。私が言える事は、トップリーダーの言動や生き方で、組織は変化する。だからこそ、会社組織のビジョンであったり、店舗ビジョンであったり、一個人の人生のビジョンを創造することが大切だ!!