「東京消防庁の消防士は、車を買うとき上司の許可が必要なんですか?」

「高卒で消防士になると、高い車を買わせてもらえないって本当?」

「自分のお金なのに、消防署へ報告しないといけないの?」

以前、YouTubeでこのような質問をいただきました。

私も東京消防庁で消防士として勤務していたので、

なぜこんな噂が出るのか

はよく分かります。

先に結論から言います。

自分のお金で私生活用の車を購入することと、車を通勤・公務で使用することは別の話です。

「東京消防庁の消防士は、自家用車を購入するだけで必ず上司の許可を受けなければならない」

という公式ルールは確認できませんでした。

一方、

車で通勤する。

通勤方法を変更する。

私有車を公務で使用する。

といった場合には、届出や承認が関係することがあります。

そして私が東京消防庁で勤務していた当時は、若手職員が収入に見合わない高額な買い物をしようとすると、先輩や上司から「本当に大丈夫か?」と助言されることはありました。

この2つが混ざって、

「消防士は車を買うのに上司の許可が必要」

という話になっているのではないかと思います。

今回は、元東京消防庁消防士として実体験を交えながら整理します。

結論|車を「買うこと」と「仕事・通勤で使うこと」は分けて考える

まず、ここを整理しましょう。

内容考え方
私生活用の車を購入公開情報上、一律の上司許可ルールは確認できない
車を通勤に使用通勤方法に関する届出等が関係する
通勤方法を変更所属長への届出が必要になる場合がある
私有車を公務で使用組織ごとの承認・登録等が必要になる場合がある
高額な車を購入職場で助言・心配されることはあり得る

つまり、

「車の所有」と「組織として車の使用を認めること」を混同しない

ことが重要です。

東京都の通勤手当に関する規則では、自動車も通勤に利用する「交通の用具」として規定されています。また、通勤方法等を変更した場合は、その実情を所属長へ届け出る仕組みがあります。

消防士は自由に車を買える?

基本的に、

私生活で何を購入するかは本人の判断

と考えていいでしょう。

車。

住宅。

時計。

家電。

保険。

趣味用品。

など、給与をどのように使うかまで消防署がすべて決めるわけではありません。

私が勤務していた頃も、

国産車。

スポーツカー。

SUV。

外車。

バイク。

など、さまざまな車両を所有している消防士がいました。

だから、

「消防士になったら好きな車を買えない」

と思う必要はありません。

ただし、ここから少し消防署独特の話があります。

なぜ「消防士は車を買うのに上司の許可が必要」という噂があるのか?

私が考える大きな理由は、

若手職員の金銭管理について先輩・上司が気にかける職場文化

です。

特に高校を卒業してすぐ消防士になった場合、

18歳・19歳くらいから、

毎月給料。

賞与。

各種手当。

が入るようになります。

高校生までほとんど大きなお金を扱ったことがなかった人が、

急に社会人になります。

すると、

「給料入った!」

「車買おう!」

「ローンなら払える!」

と考える人も当然います。

私が勤務していた当時の職場では金銭面を心配されることがあった

旧記事でも書いていますが、

私が所属していた当時の消防署では、

貯金がほとんどない状態で、

年収に対してかなり高額な車をローンで購入しようとすると、

「本当に払えるのか?」

と先輩や上司から止められたり、助言されたりすることがありました。

ただし、

これは、

現在の東京消防庁に「○万円以上の車は上司の許可制」という公式制度がある

という意味ではありません。

ここは明確に分けてください。

高卒消防士だから車の購入に許可が必要というわけではない

旧記事でも触れていましたが、

「高卒だから車を自由に買えない」

という話でもありません。

重要なのは学歴ではなく、

本人の年齢・収入・生活状況・支払い能力

です。

例えば、

20歳。

貯金ほぼゼロ。

毎月かなり使っている。

そこから数百万円の車をフルローン。

となれば、

周囲から、

「一回考えた方がいいんじゃない?」

と言われる可能性はあります。

これは消防士だからというより、

社会人の先輩が若手を心配している

という側面が大きいと思います。

「上司に止められる」と「上司の許可が法的に必要」は違う

今回の記事で一番伝えたいのはここです。

例えば、

上司から、

「その車、本当に今買う必要ある?」

と言われた。

これと、

「所属長の承認を得なければ車の売買契約を締結してはいけない」

では、意味が全く違います。

旧記事ではこの2つが少し混ざってしまっていました。

現在なら、

職場からの助言・指導

と、

正式な制度上の許可・届出

を分けて説明します。

車を「通勤に使う」場合は話が変わる

ここからは、

車の購入ではなく、車の使用

の話です。

東京都の職員の通勤手当に関する規則では、

自動車も通勤用の交通手段として扱われています。

また、東京都の通勤手当支給規程では、

住居。

通勤経路。

通勤方法。

などを変更した場合、

その実情を速やかに所属長へ届け出ることになっています。

つまり、

「車を買ったから報告」ではなく、「通勤方法が変わるから届出」

というケースがあるわけです。

ここを混同すると、

「車を買うのに上司の許可が必要」

という話になりやすいと思います。

東京消防庁では車通勤できる?

これは別記事ですでに詳しく解説しています。

東京消防庁では勤務場所・交通事情などによって通勤事情が異なるため、

「東京消防庁なら全員マイカー通勤OK」

とも、

「全員禁止」

とも単純には言えません。

車。

バイク。

自転車。

電車。

それぞれの通勤事情はこちらで整理しています。

東京消防庁の通勤事情は?電車・自転車・車・バイクについて元消防士が解説

検索意図が、

「車を買える?」

「じゃあ車通勤できる?」

と自然につながるからです。

私有車を「公務で使う」場合も別の話

もう一つ混同しやすいのが、

私有車を仕事で使用するケース

です。

これは完全に、

「自分の車だから自由に使っていい」

という話ではありません。

例えば東京都教育委員会の職員については、私有車を公務で使用することを原則禁止とし、一定の場合に旅行命令権者が認める仕組みがあります。

さらに、公務で使う自家用車について事前登録も求めています。

これは東京消防庁職員向けの規程そのものではありませんが、

公務で私有車を使う場合には、組織上の管理・承認が関係する

ことの一例です。

消防士の場合も、現在所属している組織の最新ルールを確認してください。

若手消防士が車を買うなら「月々のローン」だけで考えない

ここからは私自身の考えです。

車を買うとき、

「月3万円なら払える!」

だけで判断しない方がいいです。

車には、

車両代。

ローン金利。

自動車保険。

自動車税。

重量税。

車検。

ガソリン。

タイヤ。

メンテナンス。

駐車場。

などがかかります。

特に東京都内で生活するなら、

駐車場代

もかなり大きな負担になる場合があります。

だから、

「ローンを払えるか」

ではなく、

車を維持したあとも生活費・貯蓄に余裕があるか

まで見た方がいいと思います。

若手消防士は意外とお金を使う機会が多い

消防士になると、

公務員だからお金が貯まりそう。

と思う人もいるかもしれません。

でも実際には、

一人暮らし。

車。

趣味。

筋トレ。

旅行。

食事。

飲み会。

など、お金を使う機会はいくらでもあります。

だから、

消防士になって初めてまとまった給与をもらい始めた人ほど、

最初の数年間でお金の使い方を身につける

ことは重要だと思います。

旧記事では「まず1年間で100万円貯めてみろと言われる」といった当時の職場の話も紹介していました。

もちろん、

「100万円貯めなければ車を買ってはいけない」

という公式ルールではありません。

あくまで、

若いうちに収入の範囲内で生活する習慣を作ろう

という考え方として理解してください。

消防署ではプライベートの話も自然と共有されやすい

これは消防士という職場の特徴の一つだと思います。

交替制勤務では、

同じメンバーと長時間一緒に勤務します。

そのため、

趣味。

車。

旅行。

恋愛。

家。

休日の過ごし方。

など、自然とプライベートの話もします。

旧記事でも、

「車を買えばすぐ周囲に知られる」

という趣旨を書いていました。

これは、

消防署が職員を監視している、

という意味ではありません。

長時間同じメンバーで勤務する職場だから、自然と会話が多くなる

くらいに考えた方が正確です。

消防士になったら車を買う前に確認したい5つ

① 今の手取りで無理なく維持できるか

車両価格ではなく、

年間維持費まで含めて

考えます。

② 生活防衛資金は残るか

車を購入した瞬間、

貯金ゼロ。

になる状態は私はおすすめしません。

③ 駐車場はいくらか

特に東京都内では重要です。

④ 車通勤できる職場なのか

「車を持っている」

と、

「その車で消防署へ通勤できる」

は別です。

必ず所属先のルールを確認してください。

⑤ 転勤・異動した場合も維持できるか

消防士は異動があります。

勤務地が変われば、

車の必要性。

駐車場。

通勤方法。

も変わる可能性があります。

消防士の車購入についてよくある質問

消防士は車を買うのに上司の許可が必要ですか?

2026年現在、私が確認できる公開情報では、東京消防庁職員が私生活用の自家用車を購入するだけで一律に所属長の許可を必要とする規程は確認できませんでした。

ただし、通勤方法の変更や公務使用については別途届出・承認等が関係する場合があります。

高卒消防士は車を自由に買えない?

「高卒だから」という理由だけで車を買えないという公開ルールは確認できません。

私が勤務していた当時は、若い職員が収入に見合わない高額な買い物をしようとすると、先輩・上司から助言されることはありました。

外車を買っても大丈夫?

私生活用の車として何を選ぶかは本人の判断です。

ただし購入費だけでなく、保険・税金・整備費・駐車場なども含めて維持できるかは考えた方がいいでしょう。

車を買ったら消防署へ報告する?

「購入したこと」と「通勤方法として使用すること」は分けてください。

通勤方法等を変更する場合は、東京都の通勤手当制度上、所属長への届出が関係します。

車通勤はできますか?

所属先や通勤事情によって異なります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

関連記事:東京消防庁の通勤事情は?電車・自転車・車・バイクについて元消防士が解説

私有車で仕事へ行ってもいい?

通常の通勤と、公務そのものに私有車を使用することは別です。

公務での私有車使用には組織ごとの規程が関係するため、所属先の最新ルールを確認してください。

まとめ|「車の購入」と「通勤・公務で使うこと」を混同しない

「消防士は車を買うとき上司の許可が必要なの?」

という質問への答えを整理すると、

私生活用の自家用車を購入することと、職場でその車を使用することは別

です。

2026年現在の公開情報では、

東京消防庁職員が私生活用の車を購入するだけで、必ず上司の許可が必要

という一律の公式ルールは確認できませんでした。

一方で、

車を通勤に使う。

通勤方法を変更する。

私有車を公務に使用する。

となれば、届出や承認など別のルールが関係する可能性があります。

そして私が東京消防庁に勤務していた当時、

若手職員が収入に見合わない高額な買い物をしようとすれば、

「本当に大丈夫か?」

と周囲から助言されることはありました。

それが、

「消防士は車を買うのに上司の許可が必要」

という話として伝わっている部分もあるのではないかと思います。

消防士になれば、

初めて安定した給与。

ボーナス。

手当。

を受け取る人も多いです。

だからこそ、

車を買う。

一人暮らしをする。

趣味を楽しむ。

旅行へ行く。

それ自体はいいと思います。

ただ、

給料が入るから使えるお金が全部自由なお金、ではありません。

車を買うなら、

購入価格だけではなく、

維持費。

貯金。

生活費。

将来の支出。

まで含めて考える。

そして通勤へ使用するなら、

所属先の最新ルールを確認する。

これが一番確実です。

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