「東京消防庁の過去問を解いてみたい」

「Ⅰ類の教養試験では、実際にどんな問題が出る?」

「過去問は見つけたけど、正答がどこにあるのか分からない」

東京消防庁を受験する人にとって、過去問は一次試験対策で必ず確認しておきたい教材です。

私は実際に東京消防庁消防官Ⅰ類を受験して最終合格し、東京消防庁で消防士として勤務しました。

受験勉強では参考書を何冊も増やすより、

実際に東京消防庁で出された問題を知ること

が非常に重要です。

現在、東京消防庁の採用情報サイトでは、消防官Ⅰ類・Ⅲ類などの過去の試験問題と正答が無料公開されています。2026年9月3日時点では、令和6年度・令和7年度についてⅠ類・Ⅲ類の教養試験問題を確認できます。

この記事では、

  • 東京消防庁の過去問
  • 公式問題PDF
  • 教養試験の正答
  • Ⅰ類・Ⅲ類の違い
  • 2026年度からの変更点
  • 過去問を使った勉強方法

までまとめます。


東京消防庁の過去問は公式サイトで無料公開されている

結論からいうと、東京消防庁の過去問を探すために、最初から市販の問題集を購入する必要はありません。

東京消防庁採用情報サイトには、

「過去の試験問題ダウンロード」

というページが用意されています。

消防官については、

  • 専門系
  • Ⅰ類
  • Ⅲ類

などの試験問題が公開されています。

さらに教養試験については、問題だけでなく正答データも公開されています。

東京消防庁公式|過去の試験問題ダウンロード

まずはここをブックマークしておきましょう。

東京消防庁の採用試験を受験する方に向けて、Ⅰ類・Ⅲ類の教養試験、小論文・作文試験、面接試験の過去問をまとめました。

教養試験については、東京消防庁が公開している公式PDFへ直接アクセスできるようにしています。

東京消防庁Ⅰ類(大卒程度)の過去問

教養試験の過去問

東京消防庁Ⅰ類の教養試験について、過去問と正答を年度別にまとめました。

実施年度第1回第1回 正答第2回第2回 正答
令和8年度公式未掲載公式未掲載
令和7年度過去問(PDF)正答(PDF)過去問(PDF)正答(PDF)
令和6年度過去問(PDF)正答(PDF)過去問(PDF)正答(PDF)
令和5年度過去問(PDF)正答(PDF)過去問(PDF)正答(PDF)
令和4年度過去問(PDF)正答(PDF)過去問(PDF)正答(PDF)

令和7年度までの教養試験は45問・120分でした。一方、令和8年度からは知能分野27題+知識分野13題の計40題・120分へ変更されています。
(出典:東京消防庁採用情報サイト)

小論文試験の過去問

小論文は、問題文を丸ごと転載するよりも、テーマの要旨+東京消防庁公式PDFという形式にしておくのがおすすめです。

実施年度第1回テーマ第1回 PDF第2回テーマ第2回 PDF
令和8年度東京で想定される災害リスクを挙げ、東京の特徴を踏まえて東京消防庁が推進すべき取組を論じる過去問(PDF)
令和7年度東京の地域特性を踏まえ、都民が安心して暮らせる都市を実現するために東京消防庁が推進すべき取組過去問(PDF)多様性を尊重する職場を実現するため、組織が取り組むべきこと過去問(PDF)
令和6年度都民が東京消防庁に期待することと、その期待に応えるための施策過去問(PDF)消防職員に高い倫理観が求められる理由と、都民の信頼を得るための取組過去問(PDF)
令和5年度消防職員の使命と、その達成に向けて自分にできること過去問(PDF)消防職員に倫理観・規律遵守が求められる理由過去問(PDF)
令和4年度都民から信頼される消防官になるために実践すること過去問(PDF)社会情勢を踏まえ、質の高い行政サービスを提供するために消防官として取り組むこと過去問(PDF)

ここは東消塾よりも令和7年度・令和8年度を追加して最新化できるので、十分差別化できます。東京消防庁公式では令和8年度Ⅰ類1回目の論文問題まで既に掲載されています。
(出典:東京消防庁採用情報サイト)

東京消防庁Ⅲ類(高卒程度)の過去問

教養試験の過去問

Ⅲ類についても、東京消防庁公式の問題PDF・正答PDFをまとめます。

実施年度第1回第1回 正答第2回第2回 正答
令和7年度過去問(PDF)正答(PDF)過去問(PDF)正答(PDF)
令和6年度過去問(PDF)正答(PDF)
令和5年度過去問(PDF)正答(PDF)
令和4年度過去問(PDF)正答(PDF)

令和7年度はⅢ類も1回目・2回目が公開されており、それぞれ問題PDFと正答PDFを確認できます。(出典:東京消防庁採用情報サイト)

作文試験の過去問

Ⅲ類ではⅠ類の「論文試験」に相当するものとして作文試験が実施されています。

実施年度出題テーマPDF
令和7年度第1回東京の魅力を挙げ、東京消防庁職員としてどのように活躍したいか過去問(PDF)
令和7年度第2回困難を乗り越えた経験と、そこで学んだことを東京消防庁でどう生かすか過去問(PDF)
令和6年度東京消防庁の魅力と、消防職員としてどのように成長していきたいか過去問(PDF)
令和5年度東京消防庁を志望する理由と、今後どのように成長していきたいか過去問(PDF)
令和4年度東京消防庁職員として、10年後にどのような成長を遂げていたいか

令和4年度以前のテーマについては東消塾でも整理されていますが、現在の東京消防庁公式「過去の試験問題」ページでは令和6年度以降を中心に掲載されています。
(出典:東消塾|東京消防庁OB運営の合格特化スクール【公式】)

東京消防庁の面接試験過去問・質問例

ここだけは表現を変えた方がいいです。

東京消防庁が「面接試験の過去問」として公式PDFを公開しているわけではありません。

そのため記事では、

「面接試験過去問」

ではなく、

「過去の受験者・東京消防庁OBなどの情報をもとにした質問例」

と明記した方が正確です。東消塾の記事でも「面接試験質問例」として掲載されています。(出典:東消塾|東京消防庁OB運営の合格特化スクール【公式】)

Ⅰ類の面接質問例

No.質問例
1なぜ東京消防庁を志望したのですか?
2自己PRをしてください。
3大学時代に最も力を入れたことは何ですか?
4大学へ進学した理由を教えてください。
5消防士になるためにどのような努力をしてきましたか?
6他に受験している消防本部はありますか?
7最近の消防職員の不祥事についてどう考えますか?
8高校・大学時代の部活動について教えてください。
9消防学校での厳しい生活に対応できますか?
10東京消防庁に入庁してからの目標を教えてください。
11希望する部署・仕事はありますか?
12東京消防庁と他の消防本部の違いは何だと思いますか?
13あなたの長所・短所を教えてください。
14ストレスを感じたとき、どのように対処しますか?
15チーム内で意見が対立した場合、どうしますか?

東消塾では志望理由、大学生活、部活動、消防学校、将来像などに関する質問例が紹介されています。(出典:東消塾|東京消防庁OB運営の合格特化スクール【公式】)

Ⅲ類の面接質問例

No.質問例
1自己PRをしてください。
2なぜ消防士になろうと思ったのですか?
3なぜ東京消防庁を志望したのですか?
4どのような消防士になりたいですか?
5部活動では何をしていましたか?
6体力に自信はありますか?
7悲惨な災害現場を見ることもありますが大丈夫ですか?
8希望する部署に配属されなくても大丈夫ですか?
9消防士にはどのような仕事があるか知っていますか?
1010年後・20年後にどのような消防士になっていたいですか?
11高校生活で最も頑張ったことは何ですか?
12集団生活は得意ですか?
13苦手な人とはどのように付き合いますか?
14最近気になったニュースを教えてください。
15東京消防庁について調べたことを教えてください。

Ⅲ類についても、東消塾では自己PR、志望理由、体力、消防業務への理解、配属、将来像などの質問例が整理されています。
(出典:東消塾|東京消防庁OB運営の合格特化スクール【公式】)


【重要】2026年度から東京消防庁の教養試験は40問に変更

ここは2026年度受験者が必ず知っておきたいポイントです。

令和6年度・令和7年度の過去問は、

45問・120分

でした。

しかし東京消防庁は教養試験を見直し、現在は、

変更前

  • 知能分野:27題
  • 知識分野:18題
  • 合計45題
  • 120分

変更後

  • 知能分野:27題
  • 知識分野:13題
  • 合計40題
  • 120分

となっています。

つまり、

過去問は45問だから、本番も45問

と思わないようにしてください。

一方で、知能分野は27題のままです。

そのため、数的処理・判断推理・文章理解などの重要性は依然として高いと考えていいでしょう。


東京消防庁Ⅰ類の教養試験では何が出る?

現在の東京消防庁Ⅰ類教養試験では、大きく、

知能分野27題+知識分野13題

が出題されます。

公式サイトによると、主な出題分野は次のとおりです。

知能分野

  • 文章理解
  • 語句の用法
  • 英文理解
  • 判断推理
  • 空間概念
  • 数的処理
  • 資料解釈

知識分野

  • 国語
  • 歴史
  • 地理
  • 法学
  • 政治
  • 経済
  • 社会事情

令和7年度の実際の過去問を見ると、文章理解や英文だけではなく、命題、人物の条件整理などの判断推理系の問題も確認できます。


東京消防庁の過去問は「答えを見るだけ」では意味がない

過去問を解くと、

「何点取れたか」

ばかり気にしてしまいます。

しかし、本当に重要なのは、

なぜ間違えたのかを分析すること

です。

例えば30問正解だったとしても、

  • 数的処理でほとんど落としている
  • 判断推理だけ弱い
  • 英文に時間がかかりすぎている
  • 知識問題で点を落としている

では、取るべき対策がまったく違います。

正答数だけではなく、科目別の正答率を見るようにしてください。


元東京消防庁消防士がおすすめする過去問の使い方

私なら次の順番で進めます。

STEP1|まず120分を計って1年分解く

最初は参考書を見ながら解かず、本番と同じように時間を計ります。

分からない問題があっても止まり続けず、

「一旦飛ばす」

練習もしておきましょう。

STEP2|間違えた問題を分野別に分類する

間違えた問題を、

  • 数的処理
  • 判断推理
  • 文章理解
  • 英文
  • 資料解釈
  • 人文科学
  • 社会科学

などに分類します。

すると、自分が何を勉強すべきか見えてきます。

STEP3|苦手分野だけ参考書へ戻る

過去問を解く。

苦手分野を発見する。

参考書で復習する。

もう一度過去問を解く。

この繰り返しです。

参考書を最初から最後まで何周もするより、効率良く勉強できます。

STEP4|最低でも2年分は解く

現在公式サイトで令和6年度・令和7年度の問題が公開されているため、両方解いておきましょう。

Ⅰ類なら、

令和6年度Ⅰ類1回目・2回目+令和7年度Ⅰ類1回目・2回目

まで取り組めば、かなりの問題数を確保できます。


筆記試験の次は論文・体力・面接対策も進めよう

東京消防庁の採用試験は、教養試験だけ対策すれば終わりではありません。

筆記対策と並行して、

論文 → 体力 → 面接

も少しずつ準備しておきましょう。

論文が苦手な人はこちらで、基本構成から解説しています。

消防士の論文対策|書き方・構成・NG例を元消防士が解説

体力試験についてはこちら。

消防士の体力試験はどれくらい?種目・目安・対策を解説

そして東京消防庁の面接については、私自身が実際に聞かれた質問をまとめています。

東京消防庁の面接で実際に聞かれた質問9選

過去問を解きながら、一次試験以降の準備も進めておくことをおすすめします。


まとめ|東京消防庁を受験するなら公式過去問は必ず解こう

東京消防庁の消防官採用試験では、公式サイトから過去の教養試験問題と正答を無料で確認できます。

特にⅠ類・Ⅲ類を受験する人は、

令和6年度・令和7年度の過去問

を一度は解いておきましょう。

ただし、2026年度からは教養試験が、

45問 → 40問

へ変更されています。

過去問の問題数だけを見て本番を想定するのではなく、最新の試験案内も必ず確認してください。

そして過去問は、

解く → 採点する → 苦手分野を把握する → 復習する → もう一度解く

ここまでやって初めて力になります。

東京消防庁を目指している人は、まず公式過去問を1年分、120分を計って解いてみてください。